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traveler244 ページ4

結局走ってなんとか追いついたけど、私の問いかけにバーボンが答えることは無かった。



それどころか目も合わない。



私のことなどお構い無しに大股で歩くバーボンに必死について行く。



さっきのジンと全く同じ状況なんだけど、相手から感じるオーラが全然違う。



ジンはただ鈍感、気づいてないってだけのように感じたけど、バーボンは確信犯?確定としてるのは


この人完全に怒ってる……。



普通に怖い。



完全に黒の組織のバーボンになってるよ……。



話しかけても返ってくることはないので、私は黙ってついて行くことしか出来なかった。



RX-7はアジトから離れたところにあった。



そんなに夜遅くないはずなのに、人っ子1人いない……。





『あの……』





バーボン「助手席にどうぞ。」





淡々とした言葉。



優しそうに見える妖艶な笑みを浮かべてレディファーストと言わんばかりに助手席の扉を開けたバーボン。



大人しく助手席に乗り込めばゆっくりドアが閉められて、そのあとバーボンが運転席に乗り込む。



その際、持っていた私の荷物は後部座席に置かれた。



勇気を振り絞ってもう1回”バーボンさん?”と呼びかけると、アクションがあった。



人差し指を唇に当てて”シーッ”というジェスチャーをされた。



そんなことされたら黙るしかないじゃないか!!



顔がいいんだから、殺傷能力高いのわかってる!?



危うく昇天するところだったわ!!



なんて、頭の中でフィーバーを起こしてると、突然体がグン!!と後ろに下がった。



いや、下がったというか、落ちた!!



気がつくと視界いっぱいに広がるバーボンの顔と車の天井。



背もたれが倒されてる座席。



これ、世間一般で言う”押し倒されてる”ってやつだよね?



フィーバーの次は大混乱を起こした。



何も出来ず固まっていると、”スリ”と首筋を撫でる手。



触れるか触れないかのハッキリしない触れ方に背筋がゾクゾクした。



他にも袖口から手を入れられたり、服の上から背中を撫でられたり……。



極めつけは、スカートの中に手が入ってきたこと。



バーボンは手袋してるから素手ではないんだけど、そこは問題ではなくて、そもそもなんでこんなことになっているのかが分からなくて、でも”喋るな”とサインをされてしまったので声を出す事もできなくて、ただひたすら我慢をしてたのだが、ついに生理的な涙が溢れてきて零れてしまった。

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癒し系猫 - 作者様!真澄じゃなくて真純ですよ! (2021年3月21日 10時) (レス) id: 5f340e67e1 (このIDを非表示/違反報告)
わらびもち(プロフ) - 273話の自分サイドの上から2行めの全身が前進になってます (2020年6月1日 18時) (レス) id: b64abaedd3 (このIDを非表示/違反報告)
- 362話の次も362話になってますよ (2018年12月10日 17時) (レス) id: bf2ef6660f (このIDを非表示/違反報告)
- んぁぁぁぁ!!更新待ってました!!いろんな人の心配(デレ)で顔ゆるみました。警察学校組と哀ちゃんとキッドが最高過ぎます・・・ (2018年12月9日 21時) (レス) id: bf2ef6660f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - やったぁ♪♪ 最新してる。夢主も目を覚ましたし。キットが何故か見舞いにきているし……アンケートはまさかの結末だった (2018年12月9日 21時) (レス) id: d271bd57c6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆずポン酢 | 作成日時:2018年11月11日 17時

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