【黒子のバスケ】元帝光中の毒舌猫かぶり少女 2

第72Q ページ31

伊月「(そういうことか)
今日は準々決勝…組み合わせは…」



「「……！！？」」





全員が伊月さんの携帯を見てギョッとする




相田「このまま見に行くわよ、全国大会(インターハイ)｣





目当ての試合のカードは____






海常VS桐皇






┄┄┄┄






Prrr




火神「あ？…おいA、電話鳴ってんのお前のじゃねーか？」



『あ、ほんとだ……ﾁｯ鬱陶しいなホントに』





表示されていた名前を見てすぐに拒否のボタンを押す




すぐさまメッセージが送られてきた






《いい加減諦めたらどうだ。
もう世間には発表して、逃げ場なんて無いんだから

WCまでにもう一度迎えに行く》







携帯を持っている手に力が入る




黒子「Aさん…？
大丈夫ですか」




『あぁ、うん…』





どうして赤司はこんなにも私に執着してくるんだろう

眼のことを差し引いても明らかに異常だ。



いい加減放っておいてほしいのに、昔の記憶のせいで完璧には縁を切ることが出来てない自分自身にも腹が立つ








『ごめんテツヤ、やっぱなんか体調わりーや。
外で休んでるから試合終わったら呼んで』






大輝と涼太の対決は見逃すのは惜しいけど、誰かさんのせいで気分が優れない


試合の歓声を背中で聞きながら外へ向かった









･









『つーかこのタイミングで連絡くるってことは、今この会場にアイツもいるんじゃ…』





？「あれ〜？そこにいるのってもしかして〜



Aちん？」






『え、あ……』







ゆったりとした独特な喋り方、2m近くある巨体


そしてこの呼び方








『敦…？』







紫原「やっぱAちんだ、久しぶりだねー
なんでここいんの？」






『ん、学校のみんなと試合を見に…ね。
体調悪くなって1人で外で休んでるとこ』






相も変わらずお菓子を両手に持ってずっと食べている





紫原「ふーん…
そういえば赤ちんも来てたよー」






『そ、っか…うん。教えてくれてありがとう
こんなんしかないけど、お礼にあげるね』






紫原「わ、やった
Aちんいっつもお菓子くれるから好きー」






笑いながらありがとう、と再度伝えればチームの子が敦を呼びに来る





紫原「じゃあまたいつかー」







敦が言った通り、赤司がここに居るのだとしたら鉢合わせするのはマズイ。

そう思ってリコ先輩にメッセージを送って先に帰ることを伝えた






『あーあ、試合見たかったな』

第73Q→←第71Q

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す