【HQ】同窓会から始まる恋ってアリですか？【宮侑】

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終電を逃すと面倒だから、と私達は店から出た。




そして、駅で別れた。








「また、試合の日程送る」




『ありがとう』







駅の中に入って、人混みに紛れていく金髪を目から逃さずに、私は思わず写真を撮った。






真っ直ぐとした背中。


サラサラの髪。





携帯に入ったその写真はお気に入りに登録した。





*****




《来週日曜、10時から。○×体育館でやる》


宣言通り、飲みに行った次の日には連絡が来た。

少し素っ気ないところも彼らしい。





日曜日は仕事も休みだ。





分かった行く、と私も素っ気ない返事をする。









「春川さん、何か良いことありました？」




『え？』






後輩の女の子に、そう聞かれた。

今私は、どんな顔をしていたのだろうか。





『何も無いよ』





「ウソだあ！春川さん乙女の顔してましたよ！？」





『してないって。さくらちゃんが恋愛脳なだけやって』








–––––そう、絶対にそう。







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