【HQ】同窓会から始まる恋ってアリですか？【宮侑】

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「俺のこと好きになった？」




『どうなんやろ、わからへん』




「なんやそれ！」







こんなにも直球に言ってくる奴がいるんだろうか。
まあここにいるんだが。








最初に試合を見に行った日、キャンバスを買った。

そのキャンバスに少しずつ絵を描いている。



そのことは宮侑には言っていない。







彼の、本人の姿を描いている。







以前宮侑本人に試合中の写真を撮っていいか尋ね、それなら練習場所に来れば？と言われたので遠慮なく行った。


何に使うのか聞かれたけど、仕事でスポーツ関連の写真が欲しいからだのと嘘をついた。






彼のサーブの写真を撮った。


一眼レフだから画質も良い。






その写真を部屋に飾っていることも、彼は知らない。








「俺を好きになってほしいとは思うねんけど、変に気取った姿を好きになってはほしくないねん」



『え？』



「多少はかっこええとこ見せたいけど、それが俺の全部じゃないからな」



『それは、そうやけど』



「でも俺は春川さんを幸せにする自信はあるで！



俺とおるときの自分、見たことないくらいかわええで！！」






自分でも、宮侑と会話すると胸が熱くなるのがわかる。


安心感というか、この人になら全て見られてもいいのかな、というか。







『そやなあ…まだ、わからへんなあ』







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