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33 ページ34

ーエピソード 33 本気ー





your side.*・゚





『恨みっていうか…なんというか…』



菅原さんの問いになんと答えたらいいのかと
考えている




菅原「プクーって顔を膨らませてるの可愛いけど
たまになんか、悲しそうな顔してる」




『え…』




菅原さんの悲しそうな顔をしているという言葉に
びっくりする。自分では自覚がないから





菅原「お兄さんが話聞いたげる、言ってみな?」




日向くん達の試合を見ている目を私に向けると
愛嬌のある安心する笑顔を向けてくる





『…実は、昨日の月島くんと言い合いというか
まあ、一方的に煽られて私が怒っちゃったんです。』






人に怒ることなんてそうそうなくて、ましてや
自分よりものすごく大きい相手に、言い返すなんて
思いもしなかった

その後の事を詳しく説明すると、菅原はうんうんと
優しく頷いてくれる




『自分のことを言われるのは別にそこまで気にならないんですけど、頑張っている人をバカにする
月島くんに本当に悔しくて…』




菅原「まあ、確かに月島は初対面でも
あんな態度だもんなー…。でもさ」





そう言いかけると試合の方へ目線を移す




キュキュッと靴を滑らせ、影山くんが
速めのトスをあげる


そのすぐ上には、日向くんが飛んでいた



ドンピシャ!!!!







ドバンッッという鈍い音が聞こえるとボールは
月島くんのコートへ落ちていた




凄い速さ……





日向「手に当たったァァァ!!!」




初めての影山くんとの速攻に感動している
日向くんがいる




『凄い!!!凄いよ日向くん!』




日向「いえーーーい!!!」




私は嬉しくなり、日向くんに駆け寄り
ハイタッチをする




澤村「…おい、今…日向、目瞑ってたぞ…」



澤村さんの信じられない一言に一同唖然とする
ジャンプする瞬間からスイングまで目を瞑っていた
日向くんに、影山くんが、超ピンポイントで
トスを上げたというのだ




つまり、日向くんは100%影山くんを信頼して
跳んでいた

中学3年は敵同士、つい最近一緒にチームとして
初めた相手を100%信頼して飛ぶなんて凄いことだ…




影山「次もボールは俺が持っていく
信じて、跳べ」





影山くんに日向くんはコクリと頷く




そして試合は続く
まだまだ未完成で失敗も多くするけど…
確実に何かいいモノが見える





『やっぱりこの2人凄い…!』




菅原「それと、月島見てみて」




菅原さんに言われ月島くんを見てみると




月島「そう何本も抜かせるかよ!」




本気の彼が見えた。

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作者名:りりらら x他3人 | 作成日時:2020年6月11日 15時

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