10 ページ11
ーエピソード10 女共ー
月島 side .*･ﾟ
入学式遅れるよ…と呟き彼女に背を向ける
正直自分でも驚いている
彼女の両手を上で押さえつけた時に見せた顔
頬を薄く染め涙目で上目遣い…
また確かに男がやばくなる要素が詰まっている
一瞬このまま襲ってしまおうかとグラっときたが
それに僕は勝ったし、なにせ初対面の入学式当日
ヤラカシタラ今後学校生活パーになっちゃうよ。
と思いながら廊下を歩いていると丁度
トイレから帰ってきた山口に会った
山口「ツッキー！体育館行くよね？
って、さっきのAさんは一瞬じゃないの？」
月島「知らない。」
山口「そっか！ツッキーが女の子と喋るなんて
珍しいね！」
山口にあんなこと言ったら倒れて救急車
呼ばなきゃいけなくなるし、面倒だから知らないとだけいい、足早に体育館へいく
月島「うるさい、山口」
山口「ごめん、ツッキー！あ、待ってよ！」
入学式も終わり、教室へ戻るため歩いていると
1年生フロアには3年生、2年生の人達が大勢いた
山口と僕は男子バレー部の勧誘をしている
メガネを掛けた女子マネージャーの人に
入部届けを出す
山口「さっきの人すっごい美人だったね」
山口は女子マネージャーを目の前にすると
緊張して話せていなかったが、
確かに美人だった
でも所詮女は女
みんな上っ面ないい顔だけして
裏では誰がイケメン誰がブス
とかってに評価つけて騒いでいる
何かあれば男に媚びりついて自分を守ってもらおうと
必死だし、好きな奴から注目を浴びたいからといって
わざとぶつかって来たり、僕も僕で災難に会ってきた
本当にうるさい連中
女は嫌いだ
ふと、さっきのアイツの顔も浮かんでくる
そうだ、アイツも結構は女
みんな同じ
と黒い感情が腹の底からじわじわと浮いてくるのが
わかった
山口「ツッキー？」
月島「帰る」
心配したように覗き込んでくる山口を横目に
入学式も終わった事だしさっさと鞄を手に取り
家へ帰る
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 243人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りりらら x他3人 | 作成日時：2020年6月11日 15時
