第64話 ページ26
ホテルで時間を潰していると、ふいに電話が鳴る。
セトが受話器を取ると、自動的にスピーカーに切り替えられたらしい。
相手の声が皆に聞こえた。
「あ、もしもしー?」
「はぁ………誰ッスか?」
「ロビーでお待ちしてます。直ぐにいらしてください」
「だから誰なんスか!?」
一方的に電話は切られ、ものの1分程度の会話なのに少し疲れた様子のセトが、
「ロビーに行くッスか……?」
と問いかけ、
とりあえず隣の女子達も誘ってロビーに向かう事にした。
「え、知らない人から電話!?……ヤバくないの、それ」
「あのな、モモ」
「ここは海外で知ってる人なんてさっきの支配人さんぐらいだから不思議じゃないよ」
すかさずカノに台詞を奪われたシンタローは遠い目をしていた。……ドンマイ。
「でも……もし、何かあったら………………」
「大丈夫ッス。仮にもここはAが入れたホテルッスから」
それでも尚、不安そうにするマリーに
セトが続けて「もし何かあっても、俺がマリーを守るッスよ」
と、見るからに甘々な雰囲気を晒しだすセトマリコンビ。
こいつらが付き合ってないとか嘘にしか聞こえない。
甘々雰囲気に当てられてシンタローが今にも倒れそうだ……。
「スガ……俺はもうダメだ」
「諦めるな!……そんなっ……………………シンタローォオオオ!!」
「茶番やってないでいくよ」
ヒビヤがその場を収めて先陣をきっていく。
小学生に言われるなんてな……と改めて気持ちを落ち着かせ、跡を追う……ん?
「ヒビヤ……逆だよ?」
ここで言いづらいこと容赦なくバシッと言ったコノハの言葉に、
敏感に反応したカノが勢いよく吹き出した。
「ちょっ……ヒビヤくん………ブフォッ」
振り向いたヒビヤは顔を真っ赤にしてぷるぷるしていた。
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作者名:ベルリラR* | 作成日時:2017年6月12日 16時