無気力なメカクシ団No.13の少女は烏野高校３年生なのです← if 【ハイキュー!!】【カゲプロ】 (ページ22)

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第６０話ページ22

カノside

「…………キド」

ベッドに横たわるキド。
もう１週間たつ。

他の子より中性的な面差しに切れ長の目。
服装をとっても男の子に見えるけど、キドは……つぼみは、ちゃんとした女の子。

みんなの団長で、サバサバしてて、
頼れる所あって、ちょっぴり……暴力的で。

でも怖がりで、
本当は側にいて欲しくたって素直になれない頑固な子で、
ツンデレで、
強がりで……………………

「ねぇ、キドー？
そろそろ起きないとダメでしょー。
いつもキドは早起きでさ、こんな風に僕が起こすのって珍しいよね。

エネちゃんとかモモちゃん……
あの子達もいつもはあんなに騒がしいのに、
しょんぼりしちゃってさ。

シンタローくんはまーた部屋に籠っちゃったし

マリーなんかショックであまりご飯食べてない。

セトなんか今まで以上に頑張ってね、バイトに家事に大忙し！

ヒビヤくんはそんなセトを手伝ってるよ。
相も変わらずツンデレだけどね！

コノハくんも前より自主性…？が出てきたよ。
結構心配してるみたいでね、不安そうな顔してる。

……Aは全然連絡つかないんだ。
謝りたいのに出来なくてさ、ホント……どうしよう？キド」

明るく近状報告を始めた筈なのに、
だんだん声は萎んできて、キミを不安にさせるようなことばかり言ってる。

やっぱ僕はダメだね。

いつもだったらここでキドが「何言ってるんだ。お前はアホか」
とかいって。

僕じゃ想像もつかないことをやってのけたり、
皆を不安にさせまいと必死になったり。

「……ぇ、………………ねぇ。
起きてよっ……キドっ……！！！」

8月12日午後3:25
今日もまた、キミは眠りについたまま。