第59話 ページ21
案内順路にしたがって展示物を見ていく。
地下深くに行けば行くほど展示物の価値は上がっていくみたい。
地下6階中の4階だから……
まぁ、そこそこって考えていいかな。
「ねぇ、あの宝石キレ〜!!」
「俺が指輪でプレゼントしてあげるよ」
「……え、それって」
「…………ふふ」
「なになに!」
「教えない」
「えぇ!教えてよぉ〜!!」
カップルらしき組が宝石を見て話している。
リア充爆発すべし。
……と、これかな。
目の前のショーケースの中には大きな……
それこそ僕の顔位の大きさの黒い石。
石の中央に小さくもたくさんの色が詰まっている。
……これがブラックオパール。
あらかじめ作っておいたマスターキーで鍵を開ける。
もちろん、どこからも見えないように。
ケースを開ける瞬間、停電が起こった。
あがった悲鳴はさっきのお姉さんかな。
……キンキンする。
たぶん、夏也の仕業。
心の中でお礼を言いつつ、石を盗って鞄に滑り込ませた。
こっちも準備済。
行き帰りで、しかも博物館の中で鞄の膨らみが明らかに変われば怪しまれるから、
鞄から入れ違いに取り出し、前に偽作したホンモノそっくりの石をケースに設置する。
うん、いいでき。
やがて電気は復旧して、僕はまた順路に沿って歩いていく。
出口から僕は博物館を出た。
とうとう警備員にバレることもなく、品を盗み出した。
チョロかったな。
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作者名:ベルリラR* | 作成日時:2017年6月12日 16時