* ページ32
北山と目が合ってる。
そのクリクリの可愛い瞳に、たいぴが映ってる。
「…]…本物?」
「偽物じゃねぇよww」
「…たいぴに話してる?」
「他に誰がいんだよ」
ちゃんと会話できてる。
「藤ヶ谷…」
ん?
「どうして…名前知ってるの?」
話したことないのに。
「どうしてってお前…そりゃ好きなやつの名前だから憶えてんだろ」
好きな人…?
「誰が?」
「お前が」
「…誰がたいぴのこと好きなの?」
「俺が」
話を整理すると。
北山が好きな人が……。
「……えっ!?たいぴが好きなの!?北山がっ!?!?」
「さっきからそう言ってるだろwwちゃんと聞けよ」
頬を抓る。
痛い…夢じゃない。
たいぴの都合のいい妄想でもない。
「…話したこと、ないよね?」
「ああ」
「ずっと、一緒のクラスだったのは偶然だけど…「偶然じゃないとしたら?」
言葉が被る。
偶然じゃない?
「俺が父親に頼んで、お前と一緒のクラスにしてもらったの」
「…お父さんって?」
「この高校の校長」
確かに…同じきたやまって姓だなって思ってたけど。
「ずっと…俺のこと見ててくれたんだよな」
「……っ」
後ろに下がると便器に躓いて便座のフタに座る。
「さっき話してたのって…女子じゃないの?」
「勝手に相手は女子だって思うの、それこそやめてくれる?俺が好きなのは藤ヶ谷なんだから」
北山に…告白された。
夢みたい。
夢じゃ困るけど。
「これからもずっと、俺のことだけ見てろよ」
「…見てて、いいの?」
「何なら教室でも外でも一緒に居たいんだけど」
「…どこでも、いつでも…一緒にいてくれる?」
「ああ。だから、返事を聞かせろよ」
この先の人生とか親に報告とかいろんなことが頭をよぎったけど。
いたい…北山と一緒に居たい。
「好き…ずっと、北山が好きだった」
そう言うと、今まで見た笑顔の中で一番…キラキラした笑顔を浮かべてくれた北山。
「大切にする。幸せにするから」
ギュッ。
そう言って、たいぴを抱きしめてくれた。
北山が教室で言ってた好みは…たいぴのことだったんだ。
「北山は、いつからたいぴのこと好きなの?」
顔を上げて聞くと。
「横尾さんと一緒にいる時の笑顔を見た時」
「渉のこと知ってるの?」
なんで??
237人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まゆか(プロフ) - 視線感じる! そして ピンクのピン ピンクのペン 想像が〜(笑)つきすぎちゃってる!!ともみさんが描くたいぴーが もう頭の中にでてくるー!!(笑) (2021年6月7日 3時) (レス) id: 067fff2370 (このIDを非表示/違反報告)
kmf2kkrtmm(プロフ) - まほままさん» ネットもだけど、人間の心理が!! (2020年2月13日 22時) (レス) id: 0bbb450268 (このIDを非表示/違反報告)
kmf2kkrtmm(プロフ) - まほままさん» コメ、ありがと〜。今日気づいたwwだって、いつもはコメントにレスが〜って通知が来るのに来なかったんだもの(∀`*ゞ)エヘヘ今回のお話と永遠に〜(下書き中)藤北・北藤はバッドエンドが存在するから、恐ろしい〜。そして、動画拡散も怖い〜。 (2020年2月13日 22時) (レス) id: 0bbb450268 (このIDを非表示/違反報告)
まほまま(プロフ) - 来たよー!てかさー、ともみさんにしてはここまでのBADENDって珍しくない?今までも痛さやグロさの表現はあったけど、ここまでのは初めてじゃない?!ちょっとびっくりしたやんけ!!まあその後にHAPPY ENDがあったけど、あんまし頭に入ってこなかったわよ(笑) (2020年2月8日 19時) (レス) id: 5fd2e2f33b (このIDを非表示/違反報告)
kmf2kkrtmm(プロフ) - ここさん» こちらこそ、まさかの2とおりの結末に驚いてます。バッドエンドはありえないのにww書いてて胸が痛かったです次は甘い蜜の愛ですね〜。ギャップありすぎです( *´艸`) (2020年2月1日 9時) (レス) id: 0bbb450268 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ともみ | 作者ホームページ:http://yaplog.jp/kmft2_kitafuji
作成日時:2019年10月23日 17時