【h×h】ネガイ×ト×セカイ【幻影旅団】 (ページ5)

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4.クロロページ5

流石に言い訳が見苦しかったかと後悔する

どうしよう、怪しいとか言って殺されないだろうか
凄く不安だ

「とりあえず俺と来てくれないかな？」

おっと？これは嬉しいが危ないな
クロロからも当然警戒の色は消えていないし
もしかしたらみんなのとこに行けるかもしれないがパクノダが居たらかなり厄介だ

「いえ、大丈夫です」

少し下を向きながら答えた
目を合わせないためだ
目を合わせてしまったら、ついて行ってしまう

すると困ったように笑ってクロロが言った

「……君…名前は？」

「…A・ホシガミです」

「Aか……」

「俺はクロロ・ルシルフル」

「好きなように呼んでいいよ」

遂に名前を聞いてしまったどうしよう
好きに呼んでくれって言われても困るんだよな

でもせっかくだから

「クロロって呼んでいいですか？」

「！…いいよ」

最初は驚いた様子だったがニコッと笑って軽く了承してくれた

「ありがとうございます！」

クロロは私を見つめて何かを考えている

そんなに見られると流石に照れてしまう

切実にやめて欲しい

「Aやっぱり俺に着いてきてくれ、見たところ此処がどこだかわかっていない様だから色々教えたいんだ」

淡々とこんなことを言っているが、8割嘘だろう
まず会ったばかりの奴に親切に教えるなんてことあるか？ゴンみたいな純粋ボーイならまだしもクロロは幻影旅団の団長だ。目的もなしにこんなに良くしてくれるのだろうか

「俺の仲間達がすぐ近くにいるんだ。そこにはAと歳が近い奴もいる」

私と歳が近いという事はマチかシズクあたりか

さて、どうしたものか

しかしこれで断ってもこの世界の情報が少なすぎてこれから先生きていけるか分からない
このまま何も知らずに死んでいくくらいならまだ推しに殺される方がマシだ

「分かりました。連れてってください」

「OK、じゃあ着いてきて」

クロロが微笑みながら答えた

でも、さっきみたいな優しい笑顔じゃなくてどこか裏があるような笑顔に見えたのは気のせいだろうか

もしかしたらパクノダがいるかもしれない
記憶を見られれば面倒なことになるから気をつけなければ