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3.出会い ページ4

「んっ」



「は、ここどこだよ」


目をしぼめながら起き上がった


そこには辺り一面廃墟に囲まれていて、とてもいい景色だなんて言えない様な光景だ


私が寝ていたところもゴミが落ちている



さて、これからどうしようか



私はゴミを避けながら比較的綺麗な場所を探して座り込んだ


こうなった理由は馬鹿でも分かるだろう



そうあのインチキ臭い占い師だ



まあもうインチキではないことがわかったが



でもまだキャラに合わない限りはココがh×hの世界だと証明できない




「でも嬉しいな、やっと開放された」



元の世界は友達とは上手くいっていたと思う


でも親がくそだった


特に父親が


私が少し注意しただけでものを投げてきたり、理不尽に人に当たるような奴だった


だからあの世界から解放されて凄く嬉しい




「でもこれから本当にどうしようか」




本当にどうしようすることが何も決まっていない

顎に手を当てながら考える

するとはらりと自分の髪と思われるものが視界に入った



「白髪……」



あの占い師と同じだ、



「そういえばさっき歩いてた時いつもより体が軽かった様な」



私は1度立ち上がって自分の背丈を確認する


服装は学校の制服のままだがぶかぶかになっていた


靴は今にも脱げそうだ


「これでよくさっき歩けたな笑」


髪の毛はセミロングくらいになっていた


髪の毛を指でくるくると遊んでいると突然後ろから聞いたことがあるような声で話しかけられた






「君…どこから来た」









急いで後ろを振り返る







「え、」





クロロ・ルシルフル





まじかよ、本当に来ちゃったんだ




私は嬉しくて今にも泣き出しそうだ


出てきそうな涙を頑張って抑える



「おい、大丈夫か?」



クロロは頭にはてなマーク浮かべて涙を堪えている私を心配してくれている様子だ



「大丈夫です!」



手を握りしめ喜びを噛み締めるようにして言った



「なら良かったよ」



そう言いながら微笑む姿はイケメン以外の何者でもないだろう


自分の顔が熱を帯びて赤くなっていくのが嫌でもわかった



「じゃあさっきの質問、君はどこから来たの?」



私がここにいるのを疑問に思っているようで
心做しか眼光が鋭い気がする
でも本当のことを言ったらめんどくさい事になるしどうしようか




「迷いました」




自分でも思う
これまでに適当な言い訳はないだろうと




「迷ったか……」




これにはクロロも疑っているようだ

4.クロロ→←2.願いと世界



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作者名:てん | 作成日時:2021年8月28日 22時

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