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16.基礎は大切 ページ17

走り始めてから10分程経つ


Aはもう3周目を走り終わっていた


「…なんかめちゃめちゃ余裕なんですけど」


前の私なら話せないほど疲労しているはずだが、声を出しても息切れ一つしていない

これもトリップ特典の一種だろう。逆にそれ以外考えられない





それからも順調に走り、僅か1時間程で走り終わった


「ふぅ…」


距離はなんてこと無かったが、ただただ暑い
早く日が当たらない所へ行きたい


「パーカーも脱ごう。長袖なんて来てたら熱中症になっちゃう」


暑さのせいで汗が止まらない
中に戻ったらまずお風呂に入ろう



Aは早足で廃墟に戻った

────────────

中は日が当たっていないので外よりは断然涼しい
汗が引くまで少し休もうと座り込む


「早かったな」


私はゆっくり振り返った


「案外余裕だったよ」


「でもめっちゃ暑い」


「そうか。なら次はもっと距離を伸ばそう」


距離を伸ばすのは納得だ。現にそこまで体力は消耗していないので大した訓練にはなってないだろう
これは持久力をあげる訓練なのだから


「午後は60キロ走ってこい」


えーと抗議しようと思ったがクロロは1度言ったら聞かないので諦めて指示に従う


「わかったよ」


───────────

午後の訓練は多少疲労したが1時間半程で走り終わった


こんなに体力があるなんて思いもしなかった。それに訓練次第ではもっと伸びるだろう


もしかしてめちゃめちゃ強くなるのでは?と期待する


そして明日からのメニューはこうだ



午前60キロコース


午後90キロコース+クロロと訓練



体力に応じて走る距離もだんだん増えていくそうだ
クロロはナイフの使い方を教えてくれるらしい



アニメで見たクロロの戦いはかっこよかったからそれを教えて貰えるなんて光栄だな



そういえばマチとシャルナークはどこに行ったのだろう
辺りを見回しても二人の姿はない



少し離れたところにノブナガとウボォーがいたので聞いてみる


「ねぇマチとシャルナークはどこ行ったの?」


「二人なら次に盗みに行くとこの情報収集かなんかで出かけて行ったぜ」



「へぇ…何を盗むの?」


「今回は絵画や古本だな。量が多いから他の団員ももうすぐここに集まってくるぞ」



まじかじゃあフェイタンも来るのかなぁ。だとしたら凄く楽しみだ。私もそれまでに少しでも強くなろう


「あいつら時間までに来なかったら1発ぶん殴ってやる」



忘れてたウボォーは時間に厳しいんだっけ

17.師匠→←15.訓練開始



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作者名:てん | 作成日時:2021年8月28日 22時

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