ヒロインになりたい！【SEVENTEEN】

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JH「お前、あれどう考えても喧嘩売られてるだろ。なんでいつもの如く言い返さねぇんだよ」


『そりゃ新人だし…万が一であれが本当のソアン先輩の性格だったら申し訳ないじゃん。私はユンジョンハンみたいに感情だけで動いてないの』


嘘。
本当はかなり助かった。
上辺だけで固められたお世辞が大嫌いな私は、正直ああいう場面での対応方法が分からないから。


JH「…なんで受けたんだよ、マネージャーなんか」


『ジス先輩見たいからに決まってるでしょ。それに私、こう見えて負けず嫌いだから』


JH「負けず嫌いにしか見えねぇよ」


『とにかく！助けてくれたことには…まぁ…感謝を示さなくもなくもなくもなくもなくもないけど、気にしなくていいから！』


ふん、ジス先輩のヒロイン枠はやはり難しいらしい。ただやっぱり負けたくない。
ジス先輩への愛は誰にも負けるつもりがないし、伊達に片想いしてないから。

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JS「どこまでもストーカー気質なんだね」ﾆｺｯ


『ストーカー枠じゃなくて、彼女枠に入れてください♡』


JS「ふふ、無理」ﾆｺｯ


『ジス先輩可愛いぃぃいいいい！！！今の無理は世界一可愛かったです結婚してくださあああぁぁぁい！！！』


JS「はぁ…」


あぁため息ついてる可愛い♡
練習が終わり、帰り道。
マネージャー特権としてジス先輩と帰ることが出来るのだ。


JH「お前もお前だけどジスもなんやかんや送ってってやってるしお前ら割とお似合いだよな」


…え？


『ユンジョンハンにしては気が利くこと言うじゃねぇか、褒めて遣わす』


JH「前言撤回」


親指を立てて、グッとポーズとサービスでウインクまでしてやったのに。


JS「…まぁ…だってこのストーカー、放っておいたら僕の写真見てながらスマホしてて襲われたとかになったら後味悪いじゃん」


…え？


『それはこの可愛いAが夜道襲われないように俺が守ってやらなくちゃ、なんてったって俺はAの将来の旦那だしって意味ですか！？』


JS「救いようのない耳だね」


ジス先輩は学校を抜けると、さらに毒舌が増す。
それでも優しさだけは変わらずに持ってる人だから本当に沼が深いと思う。


『あ、ここまでで大丈夫です！送ってくださってありがとうございました！ジス先輩また明日！！朝から告白しに行きます！』


JS「…はいはい」


そう言ってジス先輩(とユンジョンハン)は微笑んでから帰って行った。

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