ヒロインになりたい！【SEVENTEEN】

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『そうと決まれば私は頑張るのみ！！』


持ち前の押しの強さで乗りきる。
ジフナ達と別れて、マネージャーの部屋に行けばソアン先輩が待っていた。


ソアン「…何、ジスと付き合えた？どう？ヒロインの気持ちは」


『付き合ってません』


ソアン「は？」


『だから、付き合ってません』


そう言うと、ソアン先輩は私の胸ぐらに掴みかかった。
驚いてソアン先輩の顔を見れば、泣きながら言った


ソアン「私はっ…私はアンタなんかよりずっとジスが好きっ…ジスの好みに合わせてジスに好かれる努力をしたのに…何でアンタみたいな何の努力もしてない奴が…」


初めて聞いた、彼女の胸の内だった。
だからソアン先輩は私が嫌いだったんだ。


『お言葉ですけど、私は毎日毎日フラれに行きました。それなのにソアン先輩は？アピールも何もしてないくせに偉そうなこと言わないで！！』


ソアン「うるさい！！！アンタなんか大っ嫌い。皆に応援されて、何もしてないのにジスに好かれて…私の血のにじむような努力は何よ！！」


『…私だって頑張った。アナタとは違う形で頑張った。だから周りも認めてくれた。それに私はアナタみたいに卑怯な手は使わない』


キッと睨んでソアン先輩の手を叩き落とす。


『好きなら正々堂々と勝負しなよ』


拗れ出したのは恐らくソアン先輩のせいだ。
でも、私がもっとグズグズ悩まなかったらきっとこんなの屁でもなかった。


ソアン「…じゃあどうすればいいのよ…頑張っても頑張ってもジスは私のことなんか見ない…」


『そのために伝えるんでしょ、好きだって』


ソアン「あんた怖くないの…フラれるの」


『怖いに決まってる。でも動かなきゃ、人の心は掴めないから』


そうだ。
伝えることが大切だから。


自分の気持ちを素直に。
だから私は…


(to be continued)


✽・:..｡o¢o｡..:・✽・:..｡o¢o｡..:・


いよいよラストです。
ここまでお付き合いいただいて、本当にありがとうございます。

次は番外編も含めて書いていこうと思います。
よろしければ最後までお付き合い願います(^^)


2021.02.25 すい

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