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『抑える…』
JS「君が僕を好きだったように、僕だってAが好きだったんだから知ってるよ。今のAの気持ち」
ジス先輩は私の頭にポンッと手を置いた。
初めての感覚なのに、もう私の心はジス先輩の手にドキドキはしないみたいだった。
『ジス先ぱ…い…ごめんなさい…』
JS「Aは悪くない。沢山泣かせてごめんね…」
ジス先輩は何も悪くないのに…
どうしてこうもすれ違ってしまったんだろう…
『ジス先輩、大好きでした…』
JS「うん」
『でも私…私今…アイツの事しか考えられないんです…』
馬鹿で意地悪で横暴で、そのくせ私が泣いてたら1番に駆けつける。
いつからだろう、ユンジョンハンを真っ先に探すようになったのは。
JS「僕からのお願い。A、僕に遠慮せずに伝えてあげて?その気持ち」
ジス先輩はそのまま私の手を握って笑った。
その手はやっぱり大きくて、温かい。
私の大好きだった手。
『…はい』
止まらない涙。
でもジス先輩があまりにも優しいから、私は涙を止めなきゃならない。
JS「応援してるよ、本当に」ニコッ
ジス先輩はそれだけ言って、自室に戻って行った。
・
・
WZ「え、ジスヒョン振った!?」
HS「はへぇ…そりゃまた何で?だってお前、あんだけジスヒョンのこと大好きだったじゃん」
ジフナとスニョアを呼んで、とりあえず現状報告だけでもしようと思った。
この2人はいつだって私のために頑張ってくれたから…
『うん、私ね…知らない間に…その…』
WZ「ジョンハニヒョンか」
『うぇぉっ!?何で分かるの!?』
HS「目見てれば何となく分かるよwwwだってA、部活中ほとんどジョンハニヒョン見てたしwww」
う、嘘ぉ!?
私そんなわかりやすい奴なの!?ちょっと恥ずかしすぎないか!?
『はぁぁあ…まじか…』
WZ「で?言うの?」
『うん…ジス先輩に僕に遠慮せずに伝えてあげてって言われたから』
何よりも友達を大切にするユンジョンハンがどんな返事をするのか、皆目見当もつかない。
でも今までユンジョンハンは私のために沢山動いてくれた。
なら私は、結果がどうであれ動きたいと思った。
受け身の恋なんて私らしくない。
HS「俺らは変わらないよ、ずっとAの味方」ニカッ
スニョアの言葉に胸が温かくなる。
素敵な友達を持ったな、私。
『とりあえず明日の夜に言うつもり…』
WZ「ん、頑張れ」
ジフナとスニョアは激励のつもりか、カルピスを奢ってくれた
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すい(プロフ) - からあげさんさん» ありがとうございます!ついに動きましたねぇジス先輩!嬉しいお言葉ありがとうございます!最後までよろしくお願いいたします(^^) (2021年2月25日 22時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - Akoさん» 覚えてますよwwwユンジョンハンのオチをすごく希望してくださってたので記憶に鮮明に残ってますwありがとうございます!最後までよろしくお願いします(^^) (2021年2月25日 21時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - 豆粒さん» たくさんのコメントありがとうございます!感想を言ってくださると、こちらもやる気が漲るので感謝して感激であります!あと少しですが、よろしくお願いします(^^) (2021年2月25日 21時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - srさん» ありがとうございます(^^)最近の作者は暇人の極みなので更新めちゃくちゃしてますwこの作品に出会っていただき、温かいコメントもありがとうございます! (2021年2月25日 21時) (レス) id: 52a215b46f (このIDを非表示/違反報告)
からあげさん(プロフ) - まさかのジス先輩がァァァ!よかったら私と……(殴)とても面白かったです番外編も楽しみにしてます! (2021年2月25日 17時) (レス) id: ea4b011c8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すい | 作者ホームページ:http://twitter.com/sui_no_heya
作成日時:2021年1月24日 17時