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26-3 ページ10

「あと4点軽くひっくり返すぜー!!」

『日向』

「おう!」













グッドサインを出して笑う日向に、俺はニッと笑って拳を突き出しておいた


















「ナイスレシーブ!!」

「オーライ、暁!!」

「「!」」

(トスを、呼ばない!?)


















ドバッと気持ちのいい音がコートの床に響いた
















「うおおおおおっ!」

『はぁ…』

「暁、すっげぇ〜!! すっげぇな!!」

「よくあげたもんだ…」
















ダラダラと流れ落ちてくる汗を手の甲で拭っていると、そこで選手交代の笛がかけられた
もちろん、俺と影山だ







サイドラインに立って影山と横並びになる


















『出し惜しみせず、怖がるなよ』

「わかってる。お前こそ、3セット目、ビビんじゃねぇぞ」

『わかってる』













当たり前のように3セット目をすると言っている影山に、俺は笑って見送り、ベンチへと向かった













「素晴らしい活躍でしたね!」

「お前のその肝っ玉、どこでもらってきたわけ?」

『まあ、勝手に…』

「あ、そう」











烏養さんが呆れた笑みでそう言い、俺は控えの選手の待機場所へと戻った












「すげぇな、暁〜」

『いえ、追いつくことができなかったのでまだまだです』

「向上心バリ強かよ」
















徹さんからのサーバのせいで嫌な流れが流れ始めたところで、烏野がうまい具合にタイムアウトを取った














「上でいい!セッターに返らなくても、上に上げさえすればどうとでもカバーできる!」

「うす!!」

「…いいか、暁がしたツーアタック。ツーがダメとかじゃないぞ。攻撃のバリエーションが多いってことを相手に認識させておくのも有効だ
ただ、ツーは読まれたらほぼ止められるからリスクが高い。使い所は慎重に選べよ」

「うす」

「暁は変人だから、ツーアタック関係なくお構いなしだからな」

『今俺のこと貶しました?』

「あと、なにと戦ってんのか忘れんなよ。“及川”じゃなく、“青葉城西”だ
そんで、戦ってんのはお前だけじゃなく、“烏野”だ」

「…うす」














その後、タイムアウト明けに立て続けに田中さんは徹さんに狙いに狙われ、烏野は2回目のタイムアウトを取ることになった









バレーボールは繋ぎが命


肝心要のサーブレシーブを連続でミスる時の罪悪感、孤独感は尋常じゃない

しかも、そこに追い討ちのドシャット

26-4→←26-2



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スミカ - 面白かったです。 (4月9日 0時) (レス) id: daf320e252 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - 続きがとても気になります…!とても楽しみです。 (7月19日 0時) (レス) @page11 id: 35aa15076d (このIDを非表示/違反報告)
チカ(プロフ) - 久々更新な気がします!嬉しい♡ (2023年2月9日 2時) (レス) @page9 id: 5eb97636a9 (このIDを非表示/違反報告)
はくろー(プロフ) - 何やこれ!?面白かったです!更新頑張ってください!! (2022年7月24日 1時) (レス) id: 4b5b41fa15 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2022年4月10日 11時

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