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26話 殺し屋 ページ8

「ちょ、ちょい待て!! お前…足」

『たしかに、無理をすれば2度とできません。だけど、やるって決めたらやりたいんです』

「………」













頭を下げてお願いをする
戦ってみたい。このチームで、今の青城に











「わかった。考えておく」

『ありがとうございます』










俺はすぐにくるりと影山に向き直り、バシッと背中を叩いた










「いってぇ!?」

『合図がバレたって日向の1番の武器は“囮”だ
お前は何も考えず、飲まれず、セットアップをすればいい…』

「暁…」

『あと…』

「?」











ゴニョゴニョと影山に耳打ちすると、徹さんがこっちを見て嫌な顔をする

















「あんにゃろ…!」

「ま、妥当だろうな。月宵に勝とうなんざ、100万年早えよ」

「俺の方がバレーボーラーとしては優秀でしょ!!」

「あ"?」

「身内ヒイキじゃん!」












「……わかった」

『最初の2、3度は難しいと思うけど落ち着けば取れない球じゃない。何事も冷静に』

「あぁ」













タイムアウト後も俺はしばらくコートに入ることになった
影山に広くコートを見てもらうためだ









試合が進み金田一のサーブが始まり、俺は後衛から出てくるという非常にサーブが狙いやすい場所だった
だから
















「はーーーーーーーーん!!?」

「さすが…及川の後輩…」

『旭さん、ナイスレシーブです』















セッターは後衛にいる時、サーブが打たれる瞬間前衛の選手よりも前に出てはいけない

だから相手がサーブを打つと同時にネット側まで素早く移動しないといけない


そういう“人が交差する場所”はレシーブに入るのが一瞬遅れたりしてミスがしやすい





だからそれを防ぐのに俺は一歩出るリズムを遅くした









高く上がったふんわりとしたボールなら俺もネット側にすぐに入れる





ボールの下に入り、スパイクモーションに入る














(くる!!)

(ブロック、2枚!)

「!違う!!」

(か、ら…の!!)

「はぁ!?」

「セットアップ!?」

















身を大きくよじり、スパイクモーションを見せてブロックを引き寄せてすぐに体を捻って田中さんへとセットアップを行う











ダキュッ













「キモッ!気持ち悪い!!」













徹さんに言われるも気にせずに試合を進めた







4-8と半分の点数になったところで、徹さんが前衛になった

26-2→←25-4



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スミカ - 面白かったです。 (4月9日 0時) (レス) id: daf320e252 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - 続きがとても気になります…!とても楽しみです。 (7月19日 0時) (レス) @page11 id: 35aa15076d (このIDを非表示/違反報告)
チカ(プロフ) - 久々更新な気がします!嬉しい♡ (2023年2月9日 2時) (レス) @page9 id: 5eb97636a9 (このIDを非表示/違反報告)
はくろー(プロフ) - 何やこれ!?面白かったです!更新頑張ってください!! (2022年7月24日 1時) (レス) id: 4b5b41fa15 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2022年4月10日 11時

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