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25-4 ページ7

「見たな、今、ライトの方」

「おう。視線で引っかかるのは、音駒のセッターがうまくやってたな。そう言や」

「あの寸分の狂いもないトスを上げる影山と同じですごいのに、一瞬ボールから目を離してそのまま離したまま、目当ての人間にトスを上げる…
やっぱ、すげぇ技術な上にすげぇ才能だ…」









「あんな神業トス、月宵しか出せないんだよ、全く!」










「及川くんのサーブは、やっぱり恐いですねぇ…」

「初っ端のあの威力できっちり入れてくるあたり、“お手本”て言うだけあるな」

「あ、でも、西谷くんに行っちゃったのは失敗だったのかな?」

「いや、西谷を狙ったんだと思う」












(西谷さんが取れない…それだけで、ほかのメンバーに精神的ダメージを与える…それを狙っていたんだろうけど…あの人のレシーブは間近で見て来た俺だから言えるんだ
この人になら、背中を任せても大丈夫だと)













本当に、あの人には、助けられる








…声だけはどうにかしてもらいたいけど

















田中さんのサーブで始まり、徹さんが金田一にトスを上げたその時、ふとした違和感が脳を掠めた















『あ』









ドパッと床に落ちるその音を聞いて、金田一の姿を見る













『………気持ちわる…』
















笛の合図と共に次の試合が始まる
澤村さんが上げてくれたボールが乱れてすぐに落下地点に入り、相手のコートを把握し、自分のコートを一瞬で把握する














「こ…」

『…………』

「え」














ドパッン














「ツーアタック…」

「かーーーーっ!!」

「バケモン…」













青城コートに落ちたボールに徹さんはやられたという顔で俺を睨む
その顔に、俺は鼻で笑うように笑ってやると、徹さんは「うん」とそっと優しく笑う



その笑顔がゾクリとした













そして、タイムアウトがとられた













ベンチに戻りドリンクを受け取る









青城が徹さんを中心に話し合っている様子を見て、恐らく…いや、十中八九あの合図に気づいた


















『影山』

「!」

『徹さんは気づいてる』

「っ!」

『けど、それを考慮せずに考えてお前たちに教えたわけじゃない』

「!」

『バレても大丈夫。対策ぐらいすればどうとでもなる』

「?」

『烏養さん』

「ん!?」

3セット目(・・・・・)、俺をフルで(・・・)出してください』

「「!!?」」

26話 殺し屋→←25-3



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スミカ - 面白かったです。 (4月9日 0時) (レス) id: daf320e252 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - 続きがとても気になります…!とても楽しみです。 (7月19日 0時) (レス) @page11 id: 35aa15076d (このIDを非表示/違反報告)
チカ(プロフ) - 久々更新な気がします!嬉しい♡ (2023年2月9日 2時) (レス) @page9 id: 5eb97636a9 (このIDを非表示/違反報告)
はくろー(プロフ) - 何やこれ!?面白かったです!更新頑張ってください!! (2022年7月24日 1時) (レス) id: 4b5b41fa15 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2022年4月10日 11時

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