25話 青城戦 ページ4
ー翌日 IH予選 2日目ー
第3回戦
烏野高校VS青葉城西高校 開戦
「よろしくお願いします」
「お願いしま〜す。あ、月宵〜!よろしくね〜!」
『あの人ってなんでああなんだろう…』
澤村さんと握手をしている徹さんの背中には「さっさとしろ」というはじめ兄さんの殺意増し増しの視線を受け取ったのか、「よろしく〜…」と澤村さんに再び挨拶をしてサーブ権を決め始めていた
「「おいかわくん、がんばってーっ♡」」
「負けてたまるか、行ぐぜぇぇ!!!」
『……………』
もうやだ、何このチーム…
「声出せ声出せ。このコート、青葉城西しかいないみたいだぞー!!」
「オアース!!」
「烏野ォーファイ!!!」
「オオッ」
『気合十分…』
球出しとサーブを交互にやって体をあっためながらクールダウンを繰り返すと、コート練習交代の時間がやって来て転がっているボールを拾い上げてカゴに戻していく
「いいじゃーん、花巻ー!キレッキレだねー」
「ごめん、金田一。今の少し高かったね」
「あっ、イエ!ハイ!」
「岩ちゃん、ちょっと力んでない?
いいとこ見せようとしなくていいんだよ!女の子は誰も岩ちゃんなんか見てないからね!」
「及川くんは、選手をよく見てるんだねぇ…
技術的なことはよくわからないけど、チームがいい雰囲気なんだなっていうのはなんかわかるよ」
『……………まぁ、あの普段のふざけ具合でわかりにくいですけど、セッターの徹さんは…強いです』
ピーーーーーーッ
「整列ー!」
「「お願いしあース!!」」
「どっち勝つかな」
「さすがに青葉城西だろ」
ネットを挟んだ向こう側にいる徹さんを一瞥して自分のベンチに向かおうとすると、「月宵ちゃん」とあの軽い声が聞こえてくる
「今日は出るの?」
『どこかのセットで出ると思いますよ。まあ、脚のこともあるので分かりませんけど』
「ふぅん…。今日は“天才プレイヤー”を倒すの楽しみにしてきたから、頑張って食らいついてね」
『………』
「負けません!!!」
『ひ、日向…』
「俺たちが勝ちます」
『影山…お前まで』
俺を挟んで立つ2人に俺は少し心が軽くなった
『今回も、負けません』
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スミカ - 面白かったです。 (4月9日 0時) (レス) id: daf320e252 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - 続きがとても気になります…!とても楽しみです。 (7月19日 0時) (レス) @page11 id: 35aa15076d (このIDを非表示/違反報告)
チカ(プロフ) - 久々更新な気がします!嬉しい♡ (2023年2月9日 2時) (レス) @page9 id: 5eb97636a9 (このIDを非表示/違反報告)
はくろー(プロフ) - 何やこれ!?面白かったです!更新頑張ってください!! (2022年7月24日 1時) (レス) id: 4b5b41fa15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2022年4月10日 11時