27-2 ページ14
「ねぇ、今入った烏野のセッターの人って…」
「えーと…」
「2番…あ、3年だって」
「つまり、入りたての1年にスタメンを取られたってこと?」
「茅野…」
「きっついよなー…俺、しんどい」
「あははは」
「でも、今は守備も1番良さそうなローテだし大丈夫なんじゃない?」
「まあ、そうだけど」
コートに菅原さんが入ってから、少しずつ選手たちの表情が穏やかになっていく
どうやら、一人一人に声掛けをしているらしい
なんて言うか、やっぱり先輩だな
試合が再開し、花巻さんのサーブを澤村さんが拾い、綺麗に田中さんへとトスが上げられた
田中さんのスパイクはそのまま相手の陣地へと入るが、リベロが綺麗に拾い上げた
「レフトレフト!」
「岩ちゃん!」
(うっわ…)
ふわっと綺麗なトスがあげられる。やっぱり気持ち悪い…
菅原さんと月島がブロックにつく時に、低い方…つまり、菅原さんを目掛けて放たれたスパイクは綺麗に大きな壁に止められた
「うわ!ストレート打ってくるって読んでたのかな!?」
「うまいことやったね〜」
「今のって、暁くん流に言うと、スイッチっていうやつだよね!」
「相手のスパイクの直前でブロッカーの位置を切り替えたってだけだよ…」
『ふむ…』
「?」
『日向』
「ん?」
12-20と点差は開いているものの、こちらは落ち着いて追いかけ続けようと意識を固めている
日向がコートに入り、西谷さんが出て、月島のサーブ
「菅原さーん!」
「ん?」
月島のサーブから始まり、綺麗に国見があげた
速攻の可能性のある場面、普通にあの人は
キュキュッ
Aクイックだ
ニュッ!
「!!」
バヂッ
「うほーっ」
「日向スゲースゲー!!」
「暁の言う通りでしたっ」
俺が日向に言ったのは、向こうのレシーブが綺麗にセッターに返ったら、センターの速攻がくること
それは慌てなくていいことで、いつもよりほんの少しだけ溜めてから飛ぶこと
『はっはーーーーー!!』
腕を組みながら悪い笑顔で笑ってやると、コート内にいる及川さんは、くっやしそうな顔をしていた
1008人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
スミカ - 面白かったです。 (4月9日 0時) (レス) id: daf320e252 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - 続きがとても気になります…!とても楽しみです。 (7月19日 0時) (レス) @page11 id: 35aa15076d (このIDを非表示/違反報告)
チカ(プロフ) - 久々更新な気がします!嬉しい♡ (2023年2月9日 2時) (レス) @page9 id: 5eb97636a9 (このIDを非表示/違反報告)
はくろー(プロフ) - 何やこれ!?面白かったです!更新頑張ってください!! (2022年7月24日 1時) (レス) id: 4b5b41fa15 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:サッカーバカ | 作成日時:2022年4月10日 11時