俺に落ちるまで【及川徹】2

55話 ページ6

あ｢元気だよ。鉄くんは？｣

黒『うん、元気』

あ｢そっか。なら良かった｣


その後はお互い沈黙が続いたが鉄くんが沈黙を破った


黒『今度の日曜日空いてる？』

あ｢日曜日？｣

黒『うん』


多分何も予定がなかったはず…


あ｢うん、空いてるよ｣

黒『じゃあ日曜日そっち行くわ』

あ｢うん…ってえ？！｣


あまりにも急すぎて大きな声を出してしまった…
やば、及川さんめちゃくちゃ私の事見てる…



あ｢えっと、急すぎない？｣

黒『別にいーだろー？それに最後に会ったの1年前だし、中々会おうと思っても会えねーだろ？』

あ｢そーだけど、遠くない？｣


黒『今更だろ』

あ｢そ…うだね｣

黒『って事で日曜日空けとけよ〜じゃあな〜』

あ｢ちょっと鉄くん？！｣



勝手に切られてしまい何も言い返せずに終わってしまった…

鉄くんのおばさんこの事知ってるのかな…
お母さんは、まだしばらく家に帰れないって言ってたし…

ちょっと待って…今度の日曜日って言ってたよね…？
今日金曜日だから…え、明後日？！

あ｢どうしよう｣





その後も私は、鉄くんにLINEを送ったが既読にならなかった…


あ｢はぁ…急すぎる｣


自分の部屋片付けないとな…と思っていた私は今日の及川さん達のバレーを最後までぼーっとしながら眺めていた…


〜帰り道〜

及｢お待たせ！｣

着替えを済ませた及川さんが部室から出てきた

あ｢…いえ｣

花｢何か疲れきってね？｣

岩｢今日はマジで悪かった｣

お前も謝れと足蹴りを及川さんにしている岩泉さん

及｢いってぇ！蹴ることないでしょ？！及川さんのお尻が無くなっちゃうっ｣

岩・花・松｢｢｢知ったこっちゃえねぇわ｣｣｣

見事にハモってみせた3人は爆笑していた


花｢Aちゃんさ、すげぇ好きだわ｣

いきなりそんなこと言うから目を見開いてしまった

花｢いや、だってこの変わりようにはビビるわ｣

あ、いい意味でねと付け加えてくれる花巻さん

あ｢何か皆さんを驚かせてしまってすみません｣

岩｢謝る事ねーべ｣

こっちの方が明るくて俺もいいと思うと言ってくれた岩泉さんが嬉しかった

松｢最初名前呼ばれた時、え？俺こんな美女と知り合いだったっけ？って本気で考えたわ｣

花｢分かるわ〜俺も思った｣


さっきから及川さんが私をずっと見ていたので及川さんの方に視線を向けると及川さんが口を開いた

及｢さっきさ、俺らが練習してる時誰かと電話してたの？｣


多分鉄くんと電話してた時のことだよね…？

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