俺に落ちるまで【及川徹】2

93話 ページ44

何とか午前中の試合を乗り切り、両校一旦休憩時間となった



そんな中私はと言うと今日は岩泉さんが気を利かせてくれて、稲荷崎のマネージャーを務めることとなった



あ｢北さん、どうぞ｣

北｢おおきにな｣



あ｢宮くん｣

侑・治｢ん？｣


そうだった、どっちも宮くんだった…


あ｢えっと、宮侑くん｣

侑｢何や｣

あ｢はい、これ｣

ドリンクを渡すと無言で取られてしまった…やっぱりヤンキーだ。



治｢ツムがすまん…俺もスポドリ欲しいわ｣

あ｢うんん！大丈夫…はい、どうぞ｣

治｢おおきに｣



宮侑くんより、宮治くんの方が何か大人っぽいな…なんか落ち着いてて、宮侑くんより話しやすいな





角｢望月さん、俺にもちょーだい｣

あ｢あ、角名くん｣

角｢今日は稲荷崎なんだ｣

あ｢うん｣


角｢明日は青城？｣

あ｢…うん｣

角｢ふっ…嫌なの？｣


あ｢え、嫌なわけっ、ないよ｣


角｢へぇ｣



角名くんが何考えてるのか分からなすぎるから今後は距離を取ろうと思ったAだった。


一方青城ではというと…


岩｢及川お前昨日ちゃんと話したのかよ｣


休憩中に岩泉が及川に昨日の事を聞いていた


及｢ちゃんとは…話せなかった｣


花｢及川お前さぁ、距離近いんだよ｣


スポドリを飲み終わった花巻が及川の隣に勢いよく座った


及｢え、距離？｣

花｢そー、距離…お前いつも金魚のフンみたいにAちゃんにくっついてるだろ？｣

及｢ちょっと言い方！｣

花｢因みにフンは、お前な。可愛い金魚がAちゃんね｣

及｢そんなこと言われなくても分かってるよ！｣



国｢金魚の…フン｣

花巻の例え話に肩を震わせて静かに笑っている国見はツボってしまったらしい


金｢やばい、っすね｣

国見の隣にいた金田一も爆笑寸前である


矢｢確かにな…そう言われればそう見えるよな｣

こちらは既に笑っている


松｢あの学校一人気が高い及川が、フン扱いされてるとか無理だわ〜｣

こちらも大爆笑していた






花｢お前フン川ってあだ名つけられそうだな｣

松｢クソ川よりそっちの方が似合ってるよな笑｣

岩｢及川どっちがいいか選べ｣


及｢どっちも嫌に決まってんでしょ！ってか、俺には列記とした及川徹という偉人級の名前があるって事知ってた？｣






岩｢よし、コート入るぞ｣

松｢うわ、俺次サーブじゃん｣

花｢後頭部サーブやったれ｣

松｢点入れる気ないべそれ｣

花｢国見がカバーしてくれるってよ｣

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