62話 ページ13
私side
今日は日曜日だから、鉄くんとのお出掛けを楽しみたいと思ってたんだけど、まさか帰り道で及川さん達に出会うなんて思わなかった
黒「行くぞ」
あ「え?あ、ちょっ」
鉄くんに手を引かれて及川さんの横を通り過ぎようとした時及川さんに呼び止められた
及「Aちゃん、ごめん、俺待つって決めてたけど…我慢できない」
あ「え、な、何がですか?」
なんの事を言っているのかが分からなくて、聞き返してしまう
及「これ、渡しとくね」
こんな形で渡したくなかったけど…といつもより声のトーンが少し低かった気がした
あ「!」
及「俺はAちゃん以外の女の子は受け入れないよ」
及川さんから渡されたのは、入部届けという文字が書かれているプリントだった
及「じゃあ、俺行くね」
そのまま私の横を通り抜けて行った及川さんを私はただ呆然と立ち尽くすことしかできなかった
及川さんから貰った入部届けのプリントをじっと見て自分の名前を書いて渡そうか悩んだ
だって、こんな私が?途中でバレーを辞めた私にマネージャーなんて努まる?
でも、及川さんはずっと待っててくれてた。その期待に応えなきゃいけないのはもう分かってる
他の誰かがやるくらいなら私がやりたい
私以外の女の子がマネージャーやるなら私がマネージャーやりたい。だって、及川さんが女の子と仲良くしてる所を見てるなんて多分、耐えられないかもしれない
及川さん達の役に立つようなマネージャーになりたい
今まで待ってくれていた及川さんに、恩返しをしたい
だったら、及川さんに言わなきゃ
私の言葉で、ちゃんと伝えなきゃ
及川さんに、"マネージャー、やります"って
黒「マネージャー勧誘ってやつ?それ」
鉄くんが指さしたのは及川さんが渡してくれた入部届けだった
あ「…うん」
黒「あのジャージ、青葉城西だろ?」
ジャージ姿見たら誰だって分かるよね…あのミントグリーン色が綺麗で爽やかな及川さんにはとても似合っている
あ「うん」
黒「やんの?マネ」
あ「…」
私が俯いていると鉄くんが何かを察したのか私にこう言ってくれた
黒「過去に囚われんな、お前はお前だろ?自分の気持ちに素直になりなさいよ」
中学の事は鉄くんも知っている。私が中学2年の時よく東京に遊びに行ってたんだけど、それが急に無くなったから鉄くんがすごい心配してくれてたんだよね。研磨くんも元気の無い私を元気づけてくれたんだよね…
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もも(プロフ) - 琴音さん» わぁぁああ!とても嬉しいお言葉ありがとうございます🥹期待に応えられるよう頑張りますので今後もよろしくお願い致します!! (2022年10月30日 17時) (レス) id: 929ea69494 (このIDを非表示/違反報告)
琴音 - このお話大好きすぎて他の小説見ていても気付いたらこの小説になっているほど大好きな話です!6の更新応援してます‼️‼️お仕事頑張って下さい。息抜きも大切ですよ! (2022年10月30日 12時) (レス) id: 1c719ec638 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - ネイトさん» そんなに見て頂いてるんですね!嬉しいです!土日に更新できるかと思いますので楽しみにしていてください! (2022年4月22日 8時) (レス) id: 929ea69494 (このIDを非表示/違反報告)
ネイト(プロフ) - ももさん» もも様!こちらこそ返信頂いて嬉しいです!もう繰り返し3周くらい読んでいますが←、本当に面白いですね!忙しい中だとは思いますが続き待っていますね!😊 (2022年4月20日 22時) (レス) id: 35e0137ada (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - ネイトさん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです!!!今後も頑張りますのでよろしくお願い致します! (2022年4月20日 13時) (レス) id: 929ea69494 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もも | 作成日時:2022年3月6日 21時