第二章第十八話 ページ10
五人から一気に三人になってしまった。
「さて、どーする？」
「どーするって特訓に決まってんだろ。」
「え？何の？遊ばないの？」
まだまだお子ちゃまだ。
「今のまんまで本当にヒソカを一発でも殴れると思ってんのか！？半年どころか十年たっても無理だっつーの！」
キルアは近くにあった木の棒を手に取ると、地面に絵を描き出す。
ハンゾーとヒソカだ。
案外似てる。
「ヒソカとハンゾーの力の差をこのぐらいだとすると....お前との差は....」
ズズと線が伸びていく伸びていく。
「ここ！かなりおまけでな！」
結構厳しいのねキルアくん。
ゴンはむすっとした表情でキルアに問う。
「じゃ、キルアはどこなのさ！？」
「俺か？まぁ、ここだろうな。」
「へぇ〜ハンゾーの方が強いの？じゃあAは？」
へ？と私はキルアを見た。
キルアはうーんと少し考え、ここかな、とヒソカとハンゾーの間に丸を書いた。
「あら、私がヒソカよりも下ですって？」
「なんだよ。勝てるのかよ。」
「いや、無理。まず変態すぎて戦うとかもう....鳥肌....ゴン、気をつけてね。何かあったらお姉さんを頼りなさい。」
「う、うん。」
キルアの書いた線をじっと見つめるゴン。
なんだよとゴンを見るキルア。
「キルアってやっぱすごいなーって。俺、自分と相手の強さの差なんかはっきりはかれないよ」
「いいんだよ、こんなの俺もてきとーなんだから。」
私達は外から飛行船のターミナルに向かう。
「まぁ、なんにしてもヒソカは相当強い！」
「うん！」
「ゴン、A。金はあるか？」
「うーん、実はそろそろヤバい」
私も。とゴンに同意。
昨日のタクシーとホテルでお財布ピンチだからね。
「俺もあんま持ってない。そこで一石二鳥の場所がある。」
「天空闘技場！」
ここからだと、飛行船で四日くらいか....。
「チケット取ろうか！」
私は天空闘技場行きの受付を見つけ、三人分の席が空いてるか聞く。
「今なら三人！空いてるって！」
「よし！行くか！」
「うん！」
私達は最後のお金をこの飛行船に使い、飛行船に乗った。
私たちの新たな旅が幕を開ける
〜第二章fin〜
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作者名：焼き肉 | 作成日時：2019年9月1日 14時
