第三章第十六話 ページ26
「しつこい男性は嫌われますよ？」
「まあそう邪険にせず、いつ戦うか教えなよ。....君らと是非戦いたいからさ。」
ゴンは六月十日を指定したがそれだと相手が駄目ならしい。
キルアはてめーの都合なんてしるか！と言い捨て、私達はキルアの部屋へと向かったのだが。
「ゴンちゃーん、絶対君と戦うからねー。」
「アイツ...ゴンに向かってちゃん付け....。戦闘不能にしてこようか？」
「やめとけ..。」
★
「いやー、怖いよねーズシくん。これが才能ってやつだね。」
さっきまで出来なかった練をこうも簡単に出来るようになるとは...
ズシくんも抜かされるんじゃないかっね。焦ってる。
もう少し練習すっかとキルアが言ったところでズシくんが止めた。やりすぎはよくないと。
「じゃ、また、明日な。」
「お休みー」
キルアはそのままは自分の部屋に入っていき、私達は別れた。けど、なんか嫌な予感がした。
ゴンが部屋に入ったのを確認するとズシくんに送っていくよと言った。
「そ、そんな！申し訳ないっす！」
「いいのー！ズシくんはまだ子供なんだから、お姉さんに甘えなさい。」
私は無理矢理ズシくんとエレベーターに乗りこむ。
「ありがとうございます。」と照れ笑いをするズシくん。
ほんと可愛い。
私達は念のことやハンター試験のことを話ながら夜道を歩いていると、ズシくんがいきなり立ち止まった。
そして苦しそうにして意識を失った。
バッと近くの角を見るとサダソが見え、反対側からはリールベルトが車椅子で近づいてきていた。
「....ズシくんを放して。」
「僕たちの相手をしてくれたらいいよ。」
「いいです....」
いいですよと言おうとしたとき、後ろから声がした。
「じゃー、俺がアンタの相手してやるよ。」
振り向くと、さっき部屋に入っていったキルアがいた。
キルアも気付いてたか。
「心配しなくても勝ちはゆずるからさ。なんならあんたら全員に一勝ずつプレゼント！そんでいいだろ？」
サダソはズシくんを解放し、私に渡す。
「A、ズシを宿に。俺はこいつらと一緒に登録してくるから。」
「....わかった。」
私はズシくんを背負うと、宿に連れていった。
宿につくとウイングさんが出てきてくれた。
「ズシくん、疲れて寝ちゃったみたいで！」
これでいいの？
本当のことを言ったほうがいいのではないか？
しかし言ってしまったものは仕方がない。
ウイングさんは「すみません。ありがとうございます。」とズシくんを抱えた。
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作者名：焼き肉 | 作成日時：2019年9月1日 14時
