42の作戦 ページ42
いよいよ昼休み。私は屋上に行く前に、鉄朗に携帯を預けた。
「じゃ、任せた!」
「はーい。」
本当は私1人でよかったんだけど、鉄朗となんとやっくんまで協力してくれた。
*
屋上。
「あかりちゃーん。」
屋上へ行くと、もう先に来ていた。
「どうしたんですかー。」
呑気なことに携帯をいじりながら喋っている。
「あのさ、今までのこと…なんだけどさ。」
わざと弱気で言ってみた。
「あー。あれですか。」
「実はゼーンブ証拠あるんだよ。」
どうせ知ってるだろうけど。
「そうなんですね。」
ほらやっぱり。平気って顔だ。それにまだ携帯を触っている。ちゃんと話を聞いてほしいけどこれは好都合かもしれない。
「どうせあかりちゃんのことだから、“今ここで証拠消してくださーい”って言いそうだよね。」
「…は?」
図星なのだろう。やっと視線を私の方に向けてきた。
「あ、やっぱり!?だってさ、後ろに何人も男子がいるから力づくかなと思ってさ!あははっ!」
「!?」
少しずつ焦り始めてきた。いいぞ、この調子だ。
実は私の後ろに男子生徒が何人もいる。険悪なオーラを出しているからわかったのだ。
「バレても、ここで携帯を取って消せばいい!」
そんな甘い考え方で、うまくいけると思ったのか。頭をもう少し捻った方がいい。
「ごめんごめん。今ここに携帯なくてさー。え?その携帯どこかって?……兄ちゃん達が今あかりちゃんのクラスに行って流そうとしてるんだよねー。」
「はぁ!?」
口を大きく開けて、そして後ろにいる男子達も声を上げた。あかりちゃん達の予想を超えたようだった。
775人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
つーぼ - 最高っす (2020年8月11日 20時) (レス) id: f4d4b73c32 (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - _柘榴石_さん» ありがとうございます。頑張ってきます! (2020年2月14日 5時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
_柘榴石_(プロフ) - 無理せず自然体で頑張ってくださいね。更新待ってます! (2020年2月12日 20時) (レス) id: 1e4618e274 (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - れん。さん» ありがとうございます!!時間があるときに更新します。頑張ります! (2020年1月30日 16時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
れん。(プロフ) - 合格おめでとうございます!いつも楽しく見てます。更新頑張ってください (2020年1月29日 12時) (レス) id: 18f6533485 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ノン | 作成日時:2020年1月12日 21時