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38の作戦 ページ38

なぜ、色々あるのにそのキーホルダーなのかと言うと、鉄朗は同じキーホルダーを学校の鞄につけていたのだ。


それをあかりちゃんは見て、そして私のバッグの中を見た時、同じものだと気付いたのだろう。








 
そういえば、あかりちゃんは鉄朗とやっくんを狙ってるって言ってたっけ。


…あぁそういうことか。









 
「なんでこんなことするの?鉄朗狙ってるんだろうけど、私は家族だよ?」


「…あー。なんかそういうのどうでも良くなってー…。ただ“先輩がうざいな”って。」


「は?」









 
今回は本当に頭にきそうだ。人の不幸を喜んでいる馬鹿が私の目の前にいる。


キーホルダーを粉々にされたけど、涙なんか吹っ飛んだ。悲しみより、怒りの方が増している。









 
「はぁ…。」









 
一体、この期間中にどれだけ幸せが逃げたのかわからない。









 
「?どうしたんですか。」









 
私は後ろを振り返り、彼女の顔をじっと見る。へらっとしている顔にイライラする。


手を出しちゃ駄目だろうけど、許してもらおうとは思わないけれど、









 
「…いっ!?」









 
バチン、と私は右手であかりちゃんの左頬を叩いてしまった。


その音と声で、全員目が覚めてしまった。









 
「ん…っ?」


「Aちゃん!?」


「え、え?ど、どういう状況…。」









 
あかりちゃんは私の目の前にうずくまる。そして頬を手に当てている。









 
「お前…っ!」









 
私は彼女を上から見下ろした。そしてあかりちゃんから上目で睨みつけられる。









 
「A先輩、な、何があったんですか。」









 
やっちゃんが声をかけてくる。心配なんてしなくてもいいのに。









 
「ごめん。“私、我慢するのやめたから”。」


「…え。」









 

これは説教行きだ。






今までずっと我慢してきた。今ぐらいやめたかったのだ。









 
私は教室を出る。“皆には迷惑をかけないと決めた”のに。

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つーぼ - 最高っす (2020年8月11日 20時) (レス) id: f4d4b73c32 (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - _柘榴石_さん» ありがとうございます。頑張ってきます! (2020年2月14日 5時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
_柘榴石_(プロフ) - 無理せず自然体で頑張ってくださいね。更新待ってます! (2020年2月12日 20時) (レス) id: 1e4618e274 (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - れん。さん» ありがとうございます!!時間があるときに更新します。頑張ります! (2020年1月30日 16時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
れん。(プロフ) - 合格おめでとうございます!いつも楽しく見てます。更新頑張ってください (2020年1月29日 12時) (レス) id: 18f6533485 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ノン | 作成日時:2020年1月12日 21時

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