２３の作戦 ページ23
「何してるんですか。」
その時。聞き覚えのある声が。
そうだ。ドアを開けっぱなしだった。
「え。赤葦く______」
その声の主は赤葦君。
彼は私達の様子を見て、少しだけだが目の色が変わった。
「赤葦先輩…！」
あかりちゃんは私より先に名前を呼び、赤葦君に抱きつく。
そして妙に、水浸しのところを通って、わざと少し勢いをつけていた。
その様子に動じない赤葦君。
赤葦君。君はすごいよ。尊敬してしまう。
「…。」
あかりちゃんはただ抱きつき、満足そうだ。
しかし、私はふと赤葦君と目が合う。
お願いだ。何かと察してくれ。
「何が、あったんですか。」
ついに本題と入った。
「私ぃ、水をこぼしちゃって…拭こうとしたんですけどその時にA先輩が、やってきてぇ…押されちゃって…。」
なるほど。しっかり理由を考えていた。
こういうの、本当に天才だ。あかりちゃんは。
「そうだったんだ。浅野さんは戻ってていいよ。」
「うん…！」
_______いや何が“うん”だよ。
＊
彼女が出て行った後。私は携帯を取り出して録音のボタンを押して停止した。
「あ”ー…。」
「顔に出てますよ。」
私達は今。手分けしてタオルで水浸しになっている床を拭いている。
普通に考えたら、保健室が水浸しだなんて誰が予想したことか。
「ごめんね、赤葦君。…というかなんでここに？」
「食堂の前を通ったら、マネージャーの皆さんが“Aさんが戻って来ない”と心配していたので。」
“あと、全部終わったらしいので部屋に戻ってるそうですよ”と彼は付け加える。
「あぁ…。ごめんなさい、皆。」
罪悪感しかない。
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つーぼ - 最高っす (2020年8月11日 20時) (
レス) id: f4d4b73c32 (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - _柘榴石_さん» ありがとうございます。頑張ってきます！ (2020年2月14日 5時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
_柘榴石_(プロフ) - 無理せず自然体で頑張ってくださいね。更新待ってます！ (2020年2月12日 20時) (レス) id: 1e4618e274 (このIDを非表示/違反報告)
ノン(プロフ) - れん。さん» ありがとうございます！！時間があるときに更新します。頑張ります！ (2020年1月30日 16時) (レス) id: 06efefbac8 (このIDを非表示/違反報告)
れん。(プロフ) - 合格おめでとうございます！いつも楽しく見てます。更新頑張ってください (2020年1月29日 12時) (レス) id: 18f6533485 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノン
| 作成日時：2020年1月12日 21時
