アンタの作戦には乗らないから。【音駒】

２の作戦 ページ2

マネージャーとして入ってきた1年の浅野あかりちゃん。





　
彼女はとてもしっかりしている。









　
更に仕事に慣れるのが早い。


テキパキとしていて来年からも安心だ。









　






　
_______________なんて、言うと思ったか。









　


　








　
「ドリンク作りましたー。すぐ配りますね！」



　
私が“1人で”作ったのに。









　



　
「ボール磨きお願いします！」



　
自分はしないのかよ。









　



　
「頑張ってください！」



　
応援する暇があるならこっちの仕事をしろよ。









　


　




　


　
　
そして私は聞いてしまった。


昼休み。たまたま聞いた、廊下でのあかりちゃんの会話を。









　
「マネとかちょろすぎなんだけどー。」


「でも大変なんじゃない？」





　
「いや？だって3年の先輩に全部任せてるし！」


「あはは！やるねーあかりは。」









　
はいはい。なるほど。


私をこき使っているというわけだ。









　
他にも色々と私を利用して、自分だけ楽している場面は時間が経つにつれて多くなっていった。









　
「先輩、お先です！」


「うん、お疲れー。」









　
部活が終わってすぐさま帰る後輩。









　
「チッ。」









　
更衣室で1人となった私は静かに舌打ちをした。

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