女子力磨けば？【Sou】

◆ ページ25

「はぁぁぁぁ、」

昨日のせいでぐっすり寝れなかった今日の朝

もういいや、寝不足だし今日は早く行こう

奏に会いにくいし……

そう思い、家を出た



「おはよーございまーす…」ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ

少し元気なさげに言えば何も返ってこなかった

「…なんだ、誰もいないじゃん」

ふぅ、と荷物を置いて、準備をする

こんなに早く来たのは初めて(8時前)

「ん、ふわぁぁ、」

眠くて欠伸が出る

…少しくらいなら、寝ても………



い「あれ、Aちゃんじゃん」

「ふぁ！？」

い「うっわびびった」

「んぇ？いぶくん？なんで早いの？」

い「日直。Aちゃんこそ何で？」

「気分」

い「何それｗ奏は？」

「……知らん」

い「え？」

「奏、は、置いてった」

い「え？いいの？」

「うん。奏と会ったら気まずいし」

い「気まずい？何かあったの？」







「………ちゅーされた」






い「…は？」

「…………」

い「え？誰に？」

「……奏に」

い「…………ま？」

「…ま。」

い「Aちゃん、」

「？」

い「こっち来て」

ひらひらと手招きされる

席から立って、廊下に出ていぶくんの前に立つ

い「ぎゅー、」

何か目の前が暗くなったかと思ったら、

いぶくんがぎゅーってしてきた

「い、いぶく？」

い「ぎゅー」

何がしたいんだ

でも何だか、温かい

いぶくんって、体温高いんだ

「…ぎゅー」

い「、ｯ……」

「…いぶくん？」

抱き締め返したら、少し、いぶくんが腕の力を強くした気がした

いぶくんといると、安心する

気持ちが落ち着く



もう少し、このままでも………









そ「………は、」

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