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17話 ページ43

「うわああああああああ!」

叫んで叫んで走りまくる。追いつかれるのは分かってるけど、とにかく足を動かす。

体力が尽きそうだ。
やっぱり退学は退学か。復活したかったなぁ。

行き止まりの前でぴたりと止まり、真理子さん達を見た


「っはぁ、はぁ、少し訊いていいですか」

「ああ」と真理子さんが言う。

「あの、どっちが俺を捕まえるんですか」


空気が冷えた。
二人の顔が少し険しくなって、数秒後。

「もちろんそれは、アタシだ。妹は花蝶を狙ってるみたいだからな。じゃ、捕まえさせてもらうぜ」

ゆっくりと鬼が近づいてくる。怖くて、目をつぶった、その時──また別の足音が聞こえた。

「姉妹は一緒にいるんだなぁ」

赤井だ。花蝶と肩を組み、皮肉たっぷりに言った。

「それに比べて、新垣は独りぼっちかぁ。ボッチ」

ぽろっと赤井の口から零れた言葉に苛ついたが、何とか抑えた。所詮ボッチ。本当の事なんだから。

「ああそうだ。いい事を教えてやろうか」

赤井は姉妹を指差す。花蝶もノッて指差す。



「──その姉妹、片方は鬼で片方はただの子だぞ」

今度は空気が凍りついた。
姉妹の顔がさらに険しくなる。そ、そんな……

嘘をついていたのか?

「証拠はちゃーんとある。俺が鬼だからさ」

「それが嘘かもしれねーだろ。アタシ達は信頼しあってんだよ。おめーに邪魔されたかねぇよ」

「ケッ、いつまでそんな事言えるかな?」

ニッコリと笑って、赤井は花蝶を置いてずかずかと姉妹に歩み寄る、そして真理子さんの方を向いた。


「今から捕まえていーい?」

赤井の目が光る。

しかし、真理子さんは動じない。やっぱり鬼だったのは本当かな、それか赤井が嘘を付いてるのか……。

「ま、脅しにはなったか?じゃーな」


吹っ切れたのか、赤井はくるっと後ろを向き、去っていった。そして、花蝶と一緒にまた逃げようとした。

すると──真理子さんのではない手が赤井に触れた。


「捕まえた♪」


突然の裏切り。

捕マエテ喜ブ智子サン。

赤井は恐怖に埋め尽くされた顔で智子さんの方を見る。


「な、なんだ……と……っ!?




────あっははは、バッカじゃねーの!!」

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水彩さん(プロフ) - 新垣好き。顔面も性格もめっちゃくちゃ好み。白髪に赤い目はマジで最強だと思う。無気力に目を細めてるの可愛い。 (2023年2月5日 16時) (レス) id: 4cafde4cc5 (このIDを非表示/違反報告)
♡may♡ - 智子ちゃんなに考えてるか分からなくて怖い笑(でもそこが良い) 北桜姉妹好きだ〜〜 (2023年2月5日 12時) (レス) @page48 id: 36194cd75e (このIDを非表示/違反報告)
JJ(プロフ) - めっちゃ面白い!大好きな作品です みんなキャラが立ってるし、設定も凝ってて何度も読み返したくなります!主人公のカリスマ悪女っぷりが最高💖占ツクにこういうオリジナル作品もっと増えてほしい⋯⋯ 推しは瑠華様、美春さん、姫香ちゃんです! (2023年2月4日 17時) (レス) id: 4ba4d42a9b (このIDを非表示/違反報告)
- 面白かったです!! (2022年1月10日 13時) (レス) id: 7670bcb048 (このIDを非表示/違反報告)
ただの森(プロフ) - ららちゃんがすこ・・・((( (2019年3月22日 17時) (レス) id: e652f182c4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はるやん | 作者ホームページ:http  
作成日時:2019年2月24日 18時

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