3話 ページ28
十二人の退学者に届いた手紙は、彼らを打ち震わせた。手紙を捨てる者はいなかった。
『桜麗華学院の女王、夜桜より
──明日、蘇生大会を行います。大会では、様々なゲームを行い、優勝者にはNightBlossomからの支援金とSランク昇格の権利が得られる。
──明日八時に校門前集合。
──参加は自由、持ち物は無し』
次の日、校門の前には沢山の男女が目に闘志を漲らせ、集まっていた。
門をくぐり、現れたのは女王こと瑠華。
「皆さん、御機嫌よう。今日はわざわざ蘇生大会の為に集まってくれてありがとう」
そして、騎士こと大輔もいた。
「本気でお前がゲームをするのを女王様は楽しみにしてるからな、楽しませろよー?」
二階のホールまで案内する。ここでルールや注意事項を説明するのだ。
「それでは退学者の皆さん、お久しぶりね。今から取り敢えず皆さんには自己紹介をしてもらうわ」
端にいる中田さんを指差す。中田さんは立つ。
「わ、私は中田 凛花って言います。以前机に傷を付けてしまい退学しました……」
茶色の髪を弄りながら彼女は喋る。
それから次から次へと自己紹介が進んで行く。小さなミスで退学させられた者もいれば、
「俺は新垣 翔真。教師を三人ほど窒息死させようとして退学させられた、白雪姫からな」
もはや犯罪レベルの罪を犯した物もいる。
「ねぇ、瑠華。こんな人達がもしも復活したら、不快に思う人もいるんじゃない?」と羽海。
「ええ、確かにそうかもしれないわ。その時はその時で、いずれ対処するわ。今はゲームが最優先」
くすくすと笑い、退学者を見回す。
緊張した者、やる気に溢れた者、そもそもゲームに勝てないだろ、と言う者。
「それでは今から蘇生大会を始めるわ。
ルール説明は従者の美春がしてくれるわ、さあ」
そして現れたのは美春。
ホワイトボードにすらすらと書いていく。
『第一ゲーム 桜の花びら探し』
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水彩さん(プロフ) - 新垣好き。顔面も性格もめっちゃくちゃ好み。白髪に赤い目はマジで最強だと思う。無気力に目を細めてるの可愛い。 (2023年2月5日 16時) (レス) id: 4cafde4cc5 (このIDを非表示/違反報告)
♡may♡ - 智子ちゃんなに考えてるか分からなくて怖い笑(でもそこが良い) 北桜姉妹好きだ〜〜 (2023年2月5日 12時) (レス) @page48 id: 36194cd75e (このIDを非表示/違反報告)
JJ(プロフ) - めっちゃ面白い!大好きな作品です みんなキャラが立ってるし、設定も凝ってて何度も読み返したくなります!主人公のカリスマ悪女っぷりが最高💖占ツクにこういうオリジナル作品もっと増えてほしい⋯⋯ 推しは瑠華様、美春さん、姫香ちゃんです! (2023年2月4日 17時) (レス) id: 4ba4d42a9b (このIDを非表示/違反報告)
凛 - 面白かったです!! (2022年1月10日 13時) (レス) id: 7670bcb048 (このIDを非表示/違反報告)
ただの森(プロフ) - ららちゃんがすこ・・・((( (2019年3月22日 17時) (レス) id: e652f182c4 (このIDを非表示/違反報告)
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