500年前に落ちた影

見える ページ9

誰かが悔しがるような音が聞こえた





はあ、




『だってしょうがないでしょ
飛んでくるの見えてたし
っていうかここの学園では人に刃物を投げるように 教育でもしているのですか？？常識のない場所ですね？』



学｢これ、鉢屋、辞めんか｣



八｢しかし学園長！コイツは天女です！
あの！天女ですよ！どうせまたこの学園に危害を及ぼすかもしれない！危険な芽は摘んでおくべきでは！？｣


多分、私の前に居たという天女とやらが相当酷かったのだろう

整列していた生徒たちも下を向いたり

泣いてたり

拳を握りしめて震えてる者もいる





『私が天女、ね、

言葉を返すようだが、私はそのようなものではない

戦地に身を置くただの女ですよ』



その一言だけを残し壇上を降りる


後ろから、待てだの、なんやら聞こえるが
従う義理はないので無視する









自己紹介という名の見せしめ(笑)を終えた後は
部屋に戻って天井を眺めてた



うん、やっぱり今日も居るね
ストーカーかよ暇人め







こんなことをしている暇があるなら

刀の手入れをしたいし

素振りとか、練習したいのに...

このままじゃあ、訛っちゃうよね、腕


柱なのにこんなにグータラしててもいいのだろうか



そもそも大正より、前のこの時代には鬼は居るのだろうか

私たちが生きている時の遥か昔、1000年前から鬼舞辻無惨は居ると昔、お館様が仰っていた

だとしたらこの時代にもいるはず


学園長にでも聞いてみるか









思い立ったらすぐ行動

部屋を出て学園長のいる場所へ向かう









『学園長は、鬼というものを信じますか』




答えはNo

何故なら人は鬼に襲われて初めて鬼の存在を認識するからだ


見た事のないもの、まして御伽噺に出てくるような鬼など信じられるはずもない



逆に言えば、ここには鬼が出たことがない、



そういう事になる

安全、なのか？






鬼を信じているかどうか話をしていたら

学園長に怪我が治ったら元の世界へ戻れるまでの間学園で働かないか、と誘われた




給料もある、との事で、



事務か食堂の手伝いを頼まれたが、生憎私は料理が出来ないので、注文を取る方に決まった









今日は松葉杖つかなくても歩けたし、
明日には完治するだろうね(柱特有の脅威の回復)









善｢ええ....｣


廊下の曲がり角に実はいた善法寺伊作

松葉杖無しで歩き回っている主人公をみてドン引きしていたとかしてないとか

完治！！→←隊服

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