幼なじみの女の子。【名探偵コナン】【警察学校組】

第1話 夏休み ページ2

ある暑い夏の日──。



セミの鳴く声があちこちから聞こえてくる。




家が近所のリオと──鼻に絆創膏、右手に虫取り網、肩に虫かごをかけた少年──降谷は虫とりに行くため、炎天下の中土手を歩いていた。





ふと、降谷が声を出した。



「おいリオ、あそこに誰かいるぞ」





前方に見える少年がどこか寂しそうな顔をしていることに気づいたのだ。



「ほんとだ」



「行こう」


そう言って降谷は駆け出す。



「あ、零！」



リオはあとを追いかけた。

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