双子の妹。3.【金田一少年の事件簿NEO】 (ページ26)

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Aside

確かあの肝試しの時…はじめちゃんが…。

「A!!」

「ちょ、はじめちゃん…！？」

急に手を取られてはじめちゃんと走って向かった先は、
佐木くんと何故か寝込んでいる加藤さんが居た。

「おい、佐木！」

「あ〜ビックリした！」

「昨日のビデオ見せてくれ。」

「はい。」

「あ〜もう…!!」

走ってる間、
ずっとはじめちゃんに手を繋がれたまま部屋を移動する。

部屋で佐木くんが録画したビデオを流して、
例の気になる音の所ではじめちゃんがビデオを止めた。

「この音、何の音だ？」

「なにか引きずってるのかな？」

「二つ目は何か落ちた音っぽいけど。」

「金属と何かがこすれる感じの音だね。
その後は何かにぶつかって落ちた？」

「あ！はじめちゃん、そこ！」

「あぁ、ゴミ箱の位置が変わってる。」

たしか、私とはじめちゃんと佐木くんが最初に、
百日紅の間を掃除した時は…。

「もともとあの部屋のゴミ箱は…机のそばに置いてあった。
でも見て、肝試しの時は内扉の前に変わってる。」

「ホントだ、移動してる。」

「何でゴミ箱の位置が変わってる？何のために？」

「ん？あれ？」

「どうしました？」

「そういえば、研修医の白石さん映ってなくない？」

「「えっ？」」

「何でいないんだろう？」

気になって、白石さんに話を聞くことにした。