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Aside




しかも川島さんたちの様子も少しおかしい。




「怨念?」




「まさか…あいつがこの島に?」




「バカな!大体、あいつはまだ死んでなんか…。」









「ねぇ見て?雪降ってる!」




「「真夏に雪なんか降るわけ…何で!?」」




不思議に思って、佐木くんと一緒に前に出て空を見た。




「わぁ〜。」




「んっ…?あ、ねぇ見てこれ!」




「ぅぇ…これ雪じゃなくて砂ですよ!」




「ほらっ。」




「えっ?何で砂が空から降って来るの?」




「砂の雪?」




不思議な現象…なんで砂??




「竜巻の影響だよ。」




「「竜巻?」」




「あぁ。台風が来ると島の近くの海上で竜巻が発生し、
海岸の砂を巻き上げる。この島じゃ、珍しくない光景だ。
そろそろ昼飯の時間だ。人間、こんな時にでも腹はへる。
準備、頼むな。」




「はい、すぐ支度します。」




川崎先生に会釈して移動しようとした時、川島さんが入ってきた。




「おい!椎名がいない!消えた。」




「私達はもう一度研修所の中を捜してみる。」




私達は椎名さんを捜すために、もう一度外に出た。




「あっ、ねぇねぇこれ見て!」




「もしかして椎名さんの足跡じゃ…。」




「行ってみよう。」




砂の上の足跡を追っていくと、目の前には礼拝堂。




「はじめちゃん、これって…。」




「ここって昔、死んだ人たちを追悼したって…。」




はじめちゃんが扉を開けて中に続けて入ると、
椎名さんが高い天井に首を吊られて亡くなっていた。

▽→←▽



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作者名:反町ゆうり | 作成日時:2022年3月7日 20時

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