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Aside




「だとすると俺達が鍵穴をのぞく前なら誰でも、百日紅の間に入れたんじゃないかな。」




「あの…亡くなった森村君意外で、肝試しに参加しなかったのは、
川崎先生と川島君とそれから椎名君ですよね?」




「ちょっと待てよ。
森村を吊るしたのは、俺達の誰かだって言いたいのか?
肝試しに参加しなかった奴は森村を殺したって言いたいのか!?」




「可能性を言っただけよ。この島には私達しかいないんだから。」




「この女…。」




「川島!落ち着け!」




百日紅の間の下に死体は落ちていた…それも気になる。




「椎名…まさか、お前の仕業なんじゃないか?」




「えっ!?」




「お前の部屋、百日紅の間の隣だろ!




あれが百日紅の間。森村が吊られてた部屋の窓。
お前の部屋の窓はあっち。
屋根伝いに行けない距離じゃないよな?」




外に行って加藤さんが説明するけど…多分じゃない、
絶対そんなことは不可能だ。




「なんで僕がそんなことを…。」




「とぼけんなよ!てめぇ、肝試しが怖いからとかウソついて、
隣から何かしてたんだろ!?」




「待ってください。椎名さんには無理なんです。」




また百日紅の間の部屋の方へ行き、今度は私が軽く皆に説明をした。
百日紅の間のカーテンを開けてホコリがたまってるのを見せた。




「窓際にはほこりがたまってます。
私とはじめちゃんが昨日、掃除をさぼったからよく覚えてるんです。」




「あ、ちょ、A…。」




「ん?あ…。」




時すでに遅しとはこのことか…美雪ちゃんの顔が、凄く怖かった。
これ後で怒られる確定だ。

▽→←▽



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作者名:反町ゆうり | 作成日時:2022年3月7日 20時

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