ヒーローがログインしました！season3【歌い手】

ヒロイン！１０４ ページ11

ま「そらるさんのためにヴァンプが選んだって言うの、嫌だった？」

こつん、こつんとまふまふさんの靴の音が特殊素材の壁に反響する。

私はその質問には答えなかった。

ま「それとも、そらるさんが怖かった？」

…この人は、何を考えてるんだろう。

「私がそらるさんのために差し入れ買おうって言い出したんですよ。」

2人でスンドゥブ食べたあと、近くにスーパーがあったからお願いして寄ってもらった。

そこで、そらるさんといつも一緒にいるまふまふさんに教えてもらいながらてるところがのために買い物した。

ま「ヴァンプは誰にでも優しくて義理堅いんだからそれくらいしても何も不思議じゃないでしょ。」

「なんですかそれ、べつに優しくなんて！」

ま「やさしいよ。」

…まふまふさんは、私のことを何も知らないからそんなことが言えるんだ。

優しくなんてない。ぜんぶ、嫌われたくないからこうしてるだけけなのに。円滑な人間関係を築くためにいつだって計算尽くなのに。

なのにそれをやさしいなんて言われても。

『Aは誰かに本気になったこと、ないくせに』

「…。」

ふと頭に、昔言われたことがちらついた。

誰に言われたんだったかな。忘れちゃったけど。

『そうゆうのなんて言うか知ってる？薄情者。』

…私は優しくなんかない。

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