四角い箱に閉じ込められた時の対処方法【鬼滅の刃】

対処法（１０）獪岳 ページ20

『エッ誰……？』

「……お前こそ誰だよ」





現在、見知らぬ人と箱の中。


いや、見知らぬ人といっても、鬼殺隊の隊服を着ているし、多分私と同じ隊士なんだろう。

太い眉に短い黒髪で、瞳が濃い翠色。暗くてよく見えないけど表情はずっと険しくて、なんだか怖い人だと言う印象を受けた。




『私は、岩瀬Aっていいます……鬼殺隊の隊士です。貴方は？』

「獪岳だ」

『……(それだけ？)アッハイ』

「お前が誰なのかは分かったが、ここはなんだ？どうしてお前と俺がここにいる」

『いやそれ私も分からないんですよ.......』

「.......ッチ」

『ねぇ今舌打ちした！？したよね！？！？』





なんとも態度が悪い目の前の獪岳という男。

これも思春期の男子によくある反抗期って奴かあ〜〜(悟り)私は親ではないけれど。


そして、突然獪岳は思い切り箱を蹴り始めた。




『えっちょまっ、何してんの！？！？』

「壊そうと、してんだよっ」

『いや無謀だってやめた方がいいって！！君がどんなに強くてもこれは対処のしようがない.......、』

「じゃあ箱の中にいたまま死ねというのか？俺はそんなの御免だ。」

『ぐっ.......そりゃあ私も嫌ですけど』




私は正論を言われ言葉を詰まらせた。


この箱が何かの血鬼術だと仮定すれば、物理攻撃は効かない可能性が高い。それにここが現実であるとも限らないし.......血鬼術はなんでもありだから、どんな状況でも信じられる。



.......でも、私は鬼には遭遇していなかった。この一般隊士二人をわざわざ箱に入れて閉じ込めるかね.......？

謎は深まるばかりである。





「ほら、お前も手伝え。」

『.......あれ、獪岳さん、刀はお持ちでないんですか？』

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