貴方の特別な日 ページ31
『首領、お誕生日おめでとうございます!』
部活達に今日という日を祝って貰った。盛大なパーティに鴎外も楽しい一時を過ごした。
しかし、1番傍にいて欲しい彼女がいない。
パーティ終了後、Aの部屋に向かった。
「A、失礼するよ」
「っ首領!?」
以前自分が贈ったパーティドレスに身を包んだAが、部屋に居た。
「おや、その色を選んで正解だったね。君によく似合っている。」
「あ、ありがとうございます…。申し訳ありません、首領のお誕生日パーティに参加できず。」
「何かあったのかい?」
Aは目をそらし、何やら言いたげな表情だ。
「…首領への贈り物を悩んでいたら、いつの間にかパーティの時間になって、会場に居たんですが…その、皆さんのような豪華な贈り物を見ていたら、自信がなくなってしまって………」
確かに、部下達からの贈り物は豪華で、素敵な物だった。
落ち込むAに近づき、そっと抱きしめる。
華やかな香水の香りがする。この香水も鴎外が贈った物だ。
「…いいかい、私はね、Aから貰える物なら何だって、嬉しいのだよ。」
震える声で、Aははい、と答えた。
「それで、どんな物にしようとしてたんだい?」
「う…物、ではないんですけど…」
抱きしめる力を弱め、互いの顔が見える。
Aの顔は夜でも気づく程赤く染まっている。
「………わっ、私じゃダメでしょうか…?」
Aの無意識だろうか、上目遣いで鴎外を見る姿が余りにも可愛らしい。
「……Aは、本当に可愛いね。」
Aを抱き上げ、寝台に連れ込む。
彼女に覆いかぶさり、押し倒す。
「いつから、そんな大胆になったんだい君は?」
すみません、と謝罪するAの唇を塞ぐように口付ける。何度も角度を入れ替えながら。
「最高の贈り物だよ、A。」
頬や首筋に口付けの雨を落としながら、服のボタンを外していく。
楽しむ夜はまだこれから。
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あとり(プロフ) - さらささん» ありがとうございます;;ちょっぴり苦いお話にしちゃってすみません;私の確認不足でした… あああ本当ですか!嬉しいです……!!これからも精進して参ります! (2019年12月15日 19時) (レス) id: e8ffd9f451 (このIDを非表示/違反報告)
さらさ - すてきな話をありがとうございます 森さんも夢主ちゃんもお互いに想いあっているみたいだけど色んな思いが交差してもう一歩踏み出せない感じですね リアル感があってとてもいいです いやあ 作者様の文才がうらやましいです これからも無理のない様に頑張って下さい (2019年12月13日 15時) (レス) id: a0220cc930 (このIDを非表示/違反報告)
あとり(プロフ) - 白しらすさん» ありがとうございます!!とても嬉しいです…! (2019年10月26日 17時) (レス) id: e8ffd9f451 (このIDを非表示/違反報告)
白しらす(プロフ) - ( ゚∀゚):∵グハッ!!かわいい...かわいいぞここの森さん!!!!!好き!!!!!! (2019年10月25日 1時) (レス) id: 71d6bb7d16 (このIDを非表示/違反報告)
あとり(プロフ) - 凛さん» ああああありがとうございます;;上手くかけてるかとても心配だったので嬉しいです;;こちらこそリクエストありがとうございました! (2019年10月18日 21時) (レス) id: e8ffd9f451 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あとり | 作成日時:2019年6月16日 23時