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怪我が治るまで俺やうらたたちは絶対安静
それでも一週間ほどでほとんど傷は塞がった
といっても完璧に治った訳ではないのだけど
そしてその日の夜、船では宴会が催された
怪我からの復帰と、俺の再乗船を祝しての宴会だ
その中で俺を君付けで呼んでいたやつらはちゃん付けにしたり、そのままだったり、呼び捨てになったり
それから初めて女子たちと一緒に風呂に入った
いろいろ話をして出てくると少しのぼせていた
風に当たろうと後甲板へと向かう
柵に肘をおいて海を眺めた
まさか、受け入れてもらえるなんて
(まだ俺はここにいれるんだ)
それがどうしても嬉しかった
？「A」
名前を呼ばれる
振り向くとそこにはそらるさん、うらた、幹部、天月とluzが勢揃いしていて、横一列に並んでいた
え、何その隊列←
『どうした？急に改まって……』
聞いても彼らは互いに顔を見合わせたり目線をそらしたりで話そうとしない
『えーっと……』
坂田「……よし……A、聞いてほしいことがあるんや」
真剣な顔を向けられる
それにつられて俺も姿勢を正してしまった
まふ「ふぅ……A」
『は、はい？』
思わず疑問系になる
何何、何を言われるの
まふ「僕は、僕たちは……君が好きです」
『……へ』
熱のこもった視線に身動きがとれなかった
天月「僕達を助けてくれた君に」
恥ずかしそうにはにかんで
luz「希望を与えてくれた君に」
穏やかな空気を纏わせて
そらる「いつの間にか心惹かれていた」
静かな海のように包み込んで
うらた「喧嘩したときも、泣いたときも」
精一杯の照れ隠しで
まふ「ずっと側にいてくれた君は」
膜を張った瞳越しで
志麻「この世界で一番」
優しさで溢れた表情で
坂田「どこかにいるどんな誰よりも」
太陽のような笑顔と共に
センラ「大切な存在なんだよ」
愛が溢れるような微笑みを向けて
「「「「「「「「
俺は/僕は、Aが大好きだ
」」」」」」」」
俺に真っ直ぐに届けてきた
他の誰でもない俺に
「返事はまだいいよ」と言われて去っていった8人に取り残された俺は火照った顔を両手で覆って崩れ落ちた
『……死ぬ』
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山犬(プロフ) - 哀原。さん» ありがとうございます！長いので一気は大変だったでしょう…。こちらこそ読んでいただきありがとうございました！ (2021年8月22日 21時) (
レス) id: ae4ffc859d (このIDを非表示/違反報告)
山犬(プロフ) - りょくちゃさん» ありがとうございます！一つ一つこだわって書き書きしたので、そう言っていただけて嬉しいです！こちらこそ長いお話を読んでいただいてありがとうございました！ (2021年8月22日 21時) (レス) id: ae4ffc859d (このIDを非表示/違反報告)
哀原。 - 友達に推されて一気に読みました。とても面白かったです。素敵な作品をありがとうございました。 (2021年6月2日 19時) (レス) id: 720f857f3f (このIDを非表示/違反報告)
りょくちゃ(プロフ) - 完結おめでとうございます...！そして長い間おつかれさまでした！わたしは、最近知って読ませて頂いてたのですが、それぞれのお話にすごく切なくて感動しました。素敵な作品をありがとうございます！ (2021年4月17日 17時) (レス) id: f217387575 (このIDを非表示/違反報告)
山犬(プロフ) - ルナさん» ありがとうございます！長々と続いていましたが終わってしまいました(´∀｀)一つ一つ凝って書いたのでそう言っていただだけてとても嬉しいです！ご愛読ありがとうございました。 (2021年4月13日 19時) (レス) id: ae4ffc859d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山犬 | 作成日時：2020年4月3日 17時
