385ページ そらるside ページ30
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Aが落ちた
咄嗟に武器を捨て走りながらジャケットを脱いだ
そして柵に足をかけ、飛び込んだ
ﾊﾞｼﾔｰｰｰﾝｯ!!!
飛び込んで一旦水面に顔を出し船を見上げれば、Sing船の動ける者が柵から身を乗り出していた
まふ「そらるさん！A！」
まふも戦いを投げ出してきたのかドタドタと駆け寄ってくる
俺はそれに構わずに、大きく息を吸って海へと潜っていった
そらる(どこだ……A……！)
水を掻きながら、船の下に向かう
あの感じで落ちたならまっすぐ沈んでいくはずだ
泳いでいなければだが
しかしAは泳いではいないだろう
だって、多分
彼は左肩と右胸上を撃ち抜かれていたから
海を足だけで、しかもあの素材の服を着たまま泳ぐのは流石に無理だ
そらる(っ、見つけた……っ)
視界の先には上を向いてゆっくりと沈んで行くAの姿が
急いで近づいて行ってAを横抱きして海面へ上がっていった
そらる「ぷはっ！っ、A！！」
Aは眉を歪ませて目を閉じていた
水を吸い込んでしまったのだろう
息をしていなかった
96猫「そらるん！速くA君を！！」
下ろされたロープを自分の体に巻き付けてAを抱える
そしてみんなに引っ張りあげてもらった
……なぜかグミル船の男たちも
あるふぁ「っ、A君！！luzさん！医務室から治療道具を持ってきてください！！」
luz「分かった！！」
無事に船の上に戻り床に寝させたAはやはり息をしていない
早急に心臓マッサージを始めた
いつの間にか周りには傷を負っていたうらた達や、腹にAの短剣を受けたセンラもいた
え、センラ大丈夫なのか？？？？
あるふぁ「水を出させないと！」
水を出させる？
どうやって？
そらる「……あ」
そういえばあの人、俺が溺れたとき……
気づいたときには俺は心臓マッサージをやめて
うらた「ちょ！？」
まふ「そらっ！」
そらる「ん、」
Aに人工呼吸を施していた
そらる(頼む、A……っ、生きてくれ！！)
俺は心臓マッサージと人工呼吸を繰り返した
……若干の違和感を覚えながら
『つ、かはっ！ひゅ、っ』
そらる「A！」
何度目かの人工呼吸を繰り返したとき、Aはげほっと水を吐き出し息をふきかえした
しかし何度か咳き込んだあとには気絶してしまう
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山犬(プロフ) - 哀原。さん» ありがとうございます！長いので一気は大変だったでしょう…。こちらこそ読んでいただきありがとうございました！ (2021年8月22日 21時) (
レス) id: ae4ffc859d (このIDを非表示/違反報告)
山犬(プロフ) - りょくちゃさん» ありがとうございます！一つ一つこだわって書き書きしたので、そう言っていただけて嬉しいです！こちらこそ長いお話を読んでいただいてありがとうございました！ (2021年8月22日 21時) (レス) id: ae4ffc859d (このIDを非表示/違反報告)
哀原。 - 友達に推されて一気に読みました。とても面白かったです。素敵な作品をありがとうございました。 (2021年6月2日 19時) (レス) id: 720f857f3f (このIDを非表示/違反報告)
りょくちゃ(プロフ) - 完結おめでとうございます...！そして長い間おつかれさまでした！わたしは、最近知って読ませて頂いてたのですが、それぞれのお話にすごく切なくて感動しました。素敵な作品をありがとうございます！ (2021年4月17日 17時) (レス) id: f217387575 (このIDを非表示/違反報告)
山犬(プロフ) - ルナさん» ありがとうございます！長々と続いていましたが終わってしまいました(´∀｀)一つ一つ凝って書いたのでそう言っていただだけてとても嬉しいです！ご愛読ありがとうございました。 (2021年4月13日 19時) (レス) id: ae4ffc859d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山犬 | 作成日時：2020年4月3日 17時
