382ページ 天月side ページ27
・※グ ロ注意
うらた「づ！？」
志麻「ぎっ！！」
ザクッグサッ
ボギボギッ
うらたさんの右ふくらはぎにAの短剣が刺さり、次に左のアキレス腱を切断した
両肩はぱっくりと切れていて血がだらたらと出ている
志麻さんの右肩が外れ、左腕の骨が折れたような鈍い音がした
太ももと脇腹に弾が当たったのか服が千切れて小さく穴が空いているようにも見えた
坂田「っ、うらさん！！」
センラ「志麻君！！」
倒れ込む二人をAは見下ろすだけ
髪の毛に隠れて顔が見えない
君は今どんな顔をしているの？
ゆるり、うらたさんに短剣を、志麻さんに銃を向ける
あおい「A君ダメ！！」
ぐるたみん「戦闘員突撃して。今なら幹部二人と副船長は敵にならない」
Eve「いいんですか？手を出さない約束では？」
ぐるたみん「ちょっと試したいんだよ。あの状態のAは彼らを助けるのかどうか。“彼女”は今意思を持っているのか」
Eve「……そうですか」
そんな会話がされていることを知らない僕はちょうど、なぜか腰のベルトに刺さっていた泡立て器をAに向かって投げていた
天月「とまれえええええええ！！！！！！！！」
野球選手並みなんじゃないかぐらいの速さで飛んでいく泡立て器
見事にそれはAの方向に一直線に飛んでいく
Aは気づくと銃でそれを弾き飛ばした
そして俺が投げたことに気づいたのかこちらに銃口を向けた
(あ、俺死ぬ？)
そう思い、遠からず訪れるであろう痛みに身構えた
……しかし、いつまでたっても放たれる気配がなかった
ゆっくりと目を開けてAを見ると、彼の視線はグミル船…否、グミル船から降りてきて影で潜んでいた他の船員たちの方へ遅いかかろうとする敵の戦闘員に向けられていた
天月「A……？」
その瞬間
天月「あ"い"っ！！？」
脇腹への強い衝撃
ﾄﾞｵｵｵｵｵﾝ!!!
僕の体は横に飛んでいき、壁に叩きつけられた
口に溜まった血を吐き出す
歌詞「天月君！！」
レイ「っ、天月さんしっかり！」
坂田を守っていた歌詞太郎さんの代わりか、レイくんが焦ったように近寄ってきた
天月「だい、じょうぶ…っ、…Aは…？」
ぐらぐらと揺れる視界をなんとか彼に向ける
でも、そこにいたのは
『……』
目に見えない速さで敵戦闘員を殺していくAがいて
はっきりしてきた視界で捉えた彼は身体中を血で染めていた
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山犬(プロフ) - 哀原。さん» ありがとうございます！長いので一気は大変だったでしょう…。こちらこそ読んでいただきありがとうございました！ (2021年8月22日 21時) (
レス) id: ae4ffc859d (このIDを非表示/違反報告)
山犬(プロフ) - りょくちゃさん» ありがとうございます！一つ一つこだわって書き書きしたので、そう言っていただけて嬉しいです！こちらこそ長いお話を読んでいただいてありがとうございました！ (2021年8月22日 21時) (レス) id: ae4ffc859d (このIDを非表示/違反報告)
哀原。 - 友達に推されて一気に読みました。とても面白かったです。素敵な作品をありがとうございました。 (2021年6月2日 19時) (レス) id: 720f857f3f (このIDを非表示/違反報告)
りょくちゃ(プロフ) - 完結おめでとうございます...！そして長い間おつかれさまでした！わたしは、最近知って読ませて頂いてたのですが、それぞれのお話にすごく切なくて感動しました。素敵な作品をありがとうございます！ (2021年4月17日 17時) (レス) id: f217387575 (このIDを非表示/違反報告)
山犬(プロフ) - ルナさん» ありがとうございます！長々と続いていましたが終わってしまいました(´∀｀)一つ一つ凝って書いたのでそう言っていただだけてとても嬉しいです！ご愛読ありがとうございました。 (2021年4月13日 19時) (レス) id: ae4ffc859d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山犬 | 作成日時：2020年4月3日 17時
