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バクバクと音をたてる心臓
冷や汗が垂れる
グッと握りしめた拳が小さく震える
嫌な予感ってやつ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
A
○/○、チャフィルの武器屋で待つ
知られず一人で来るように
来なければ……分かるだろ？
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そう書かれていた紙
行きたくなかった
でも、無視できるわけがなくて
“あの人”には逆らえないんだ
『着いた……』
「武器屋」と書かれた看板
チャフィルの奥にある街の片隅にあるそこはあのときから変わっていない
『……ふぅ』
目を閉じて深呼吸をする
再び目を開けて、取っ手に手をかけた
ｷﾞｷﾞｷﾞ
？「いらっしゃ……あ」
『よ、久しぶり。Gero』
Gero「……久しぶり、A。二年ぶりくらいやんな」
『そうだね。まあ相変わらずお前は元気そうだなぁ』
ニッと笑う彼、基、Gero
Geroはこの武器屋を営んでいて、俺がSing船に乗る前から何度かこの店には立ち寄っていた
Gero「まあそれが取り柄やからな！Aは今どうしてるん？」
『今は違う船に乗ってるんだ。凄く居心地いいところ』
Gero「そっか、よかった。……そうだ、あの人が来てるよ」
『……ああ。手紙もらったんだ』
Gero「俺も一緒に来るように言われたから看板裏返してから行くな。先行っといて」
『ういーっす』
Geroに促されて二階の客間へと足を運ぶ
彼のお陰でいくらかはリラックスできたものの、近づくに連れて、また
扉の前につくと深呼吸をし、威を決して扉をノックした
？「……名は」
『Aです』
名を答えると静かに扉が開く
開いた先には、赤
『って、あらき！？』
あらき「よー。俺も呼ばれたんだ」
『そうだったのか……』
扉を開けたのは久しぶりに見たあらきだった
なんかちょっと元気になったか？
？「……A、来たね」
『ｯ』
あらき「……しっかり、ね」
『……ああ』
あらきが開けたところを通り抜けて客間に入り、膝をついた
『お呼び出しとのことで、参上いたしました。
……ぐるたみん様』
ソファーへと座る彼に、頭(こうべ)を垂れた
顔を上げれば足を組んだ彼が俺を見て微笑んでいる
ぐるたみん「待ってたよ。君が来るのを」
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山犬(プロフ) - 哀原。さん» ありがとうございます！長いので一気は大変だったでしょう…。こちらこそ読んでいただきありがとうございました！ (2021年8月22日 21時) (
レス) id: ae4ffc859d (このIDを非表示/違反報告)
山犬(プロフ) - りょくちゃさん» ありがとうございます！一つ一つこだわって書き書きしたので、そう言っていただけて嬉しいです！こちらこそ長いお話を読んでいただいてありがとうございました！ (2021年8月22日 21時) (レス) id: ae4ffc859d (このIDを非表示/違反報告)
哀原。 - 友達に推されて一気に読みました。とても面白かったです。素敵な作品をありがとうございました。 (2021年6月2日 19時) (レス) id: 720f857f3f (このIDを非表示/違反報告)
りょくちゃ(プロフ) - 完結おめでとうございます...！そして長い間おつかれさまでした！わたしは、最近知って読ませて頂いてたのですが、それぞれのお話にすごく切なくて感動しました。素敵な作品をありがとうございます！ (2021年4月17日 17時) (レス) id: f217387575 (このIDを非表示/違反報告)
山犬(プロフ) - ルナさん» ありがとうございます！長々と続いていましたが終わってしまいました(´∀｀)一つ一つ凝って書いたのでそう言っていただだけてとても嬉しいです！ご愛読ありがとうございました。 (2021年4月13日 19時) (レス) id: ae4ffc859d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山犬 | 作成日時：2020年4月3日 17時
