【あんスタ】元デッドマンズのメンバー【男主】【完結】

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最悪だ。


ていうか、本当に朔間くん留年しちゃったんだ。ユニットの四人中二人が留年したとか恥ずかしいな。






しかも、再会したのに彼の目の前で涙一つも流さなかった俺が泣いているから、一度も見た事のない怒った顔をしている。







厄介だ。




やばい、どうしよう。でも、少し仲間に再会できてほっとしたこともあり、涙が止まる様子はない。









「おい、誰にやられた」

『いや、その』

「大神だ」

「いや、アドニス君何言っちゃってんの！？」









乙狩くんは真顔で、怒っている朔間くんにそう告げた。


羽風くんの言う通り、何言っちゃってんの君！！大神くんに危険が及ぶでしょ！！









「はぁ！？いや、元々はA先輩が何も言わず帰ってきたのが悪いっつーの！！」









ちょっと誤解されちゃうよ。その言い方


まるで、俺が何も言わず帰ってきたから、大神くんが傷つけたみたいな感じだ。まあ、そうだけど。









「晃牙、てめえ」

『さ、朔間くん！久しぶりに会えたし、なにか奢ろうか？生ハム好きだよね？』









無理やり、話題を振る。

早く、朔間くんの怒りも治まってくれ。





すると、朔間くんは一度深呼吸をして「Aくん、久しぶりに会えて我輩嬉しいぞい」と先程とは別人の対応をしてきた。






え、ぞいって何。我輩って何。

俺様ちゃんじゃないの？





俺の気持ちを察したのか、大神くんは言った。









「朔間…先輩、変わっちまったんだよ」









いや、変わっちまったで片付けられるような事じゃないよね……。







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