44.参番隊隊長 ページ46
花桐SIDE
戦況が固まってきたわね。ドラケンは半間とやり合っている。桔梗がさっきまでやってたみたいだけど、選手交代かな?
マイキーの方が今は大変そうだけど、変にフォローに入ってもマイキーの邪魔になるだけ。出来るだけ周りが手を出せないようにするしかないみたい。
羽「殺ったぁ!!」
「…!!」
ド「マイキー!!!」
あの場所で三対一は分が悪すぎるわ…!羽宮…、本気でマイキーを殺す気なのね。どうしてそんなにマイキーを…。
…起き上がった、なんて耐久力。
マ「一個だけ教えてくれ。オレはオマエの敵か?」
…知り合い。…いえ、それ以上の関係ね。
羽「オレはオマエのせいで苦しんだ。オマエのせいで年少にいたんだ」
激しい恨み、嫉妬…。…そして殺意。中学生が持って良い感情じゃないわ…。
羽「知ってるか?マイキー。人を殺すのは悪者、でも敵を殺すのは英雄だ!!」
狂っている…、明らかに…狂っている。どうしてこの子は…こんなになってしまったの。
マ「敵を殺す?そんな事で兄貴を殺したのか?」
真一郎君を…?…抗争の前にもう少しだけ聞いておけば良かったわ。無知が罪なのは本当だった。
「…!マイキー!」
今度こそ力尽きて座り込んだ!助けに行かないと!
不「うぉぉぉ!!」
「…っ、邪魔よ!!」
丁「大将首殺ったぞ、コラァァ!!」
間に合わない…っ!誰か!
「…はっ…、稀咲!!」
あの子が…マイキーを間一髪で守った。…良かった…。
稀「東京卍會参番隊隊長、稀咲鉄太。大将はウチの隊が責任を持って守らせてもらう!!」
…でも、預けておくのは心配ね。私たちで守っておいた方がいいわ。
「稀咲君、助かったわ。ありがとう。…でもね、貴方は参謀なのだから指揮官として下にいてほしいの。大丈夫、私たちでマイキーを守るわ」
稀「いえ、ここは俺た…」
…!後ろ…っ…!
場「この時を待ってたぜ、稀咲ッ!!」
「場地君!!」
一瞬のことだったから稀咲君を守るのに遅れてしまった…。結構勢い良く殴られてたけど大丈夫かしら…。
あ、大丈夫だった。眼鏡が外れたぐらいで大したことはなさそうね…。場地君も飛ばされてしまったけど…。
稀「オレの周りを嗅ぎ回っているハエだ。叩き殺せ」
「殺すまではしなくても…」
…?…場地君が落ちた方が騒がしい。一体何が…。
千「今ここで稀咲をやるのは、マイキー君を裏切ることです!」
…千冬?
稀「…チッ…」
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作者名:suffron* | 作成日時:2022年9月19日 20時