41.行動に移せ ページ43
花桐SIDE
他の4人に情報を伝えた。
枳「…なるほどね…」
華「圭介の芭流覇羅入りはマジなんだな」
このことは東卍には共有しない方が良いと思う。武道が全て知っているだろうし。
胡「…歳はどれぐらいの奴が多かった?」
「私たちと同じぐらいよ。ほぼ高校生、ただNo.3は中三だわ」
歳の差は考えなくても困らないけど…、東卍の子たちにとってはどうなのかしらね。年上だからって日和る子たちなのか、関係なしに突っ込んでいく子たちなのか。まぁ…見てみないとわからない。
胡「頭の良さそうな奴はいた?」
「…半間はよくわからないけど、切れなくもなさそうって感じ。後は…馬鹿…」
椿「随分とはっきり…」
見た目で判断してはいけない…、わかってるけどあれは多分馬鹿だと思うわ。殴ることしか能がない、みたいな。
「取り敢えず前決めた作戦を変更する必要はない」
華「了解。これで解散でいい?」
「うん、大丈夫。ごめんね、いきなり集めちゃって」
枳「気にしないで…」
みんなバラバラになって帰っていった。一体何処にいたんだろうね、みんな。
葵「この後どうする?」
「稀咲君について少し調べてみるわ」
まだ理解できていない…。話しかけてわかったのは、野放しにしておくのは危険ということだけ。視線、口元、眉の動き、私を警戒しているように見えた。結局無視されたし。どうしてマイキーに近づいたのか、まずあのマイキーにどうやって気に入られたのかとても気になるわ。
葵「気を付けてね」
「…?…えぇ」
桔梗は稀咲について何か知っているの?…でも知ってるならすぐ私に教えてくれるはず。ただ私の身を案じているだけかな。
「まずは相手の動きや癖を知らないとね…」
でもどうやって会いに行こうかしら。何処にいるのかわからないし、連絡先も知らないから誘おうにも誘えない。…足取りが掴めないと意味がないわ。
葵「……私も帰る」
「そう、気を付けて」
…マイキーに何か聞けば教えてくれるかな。とにかく行動を起こさないと始まらない。今は未来を見据えて動くのではなく、出来ることをしていこう。
少しのチャンスでも絶対に逃すな、常に目を光らせろ。
…って、昔誰かに言われた気がする。これはもう不良の域じゃなくて反社の世界だわ。
「はぁ…」
稀咲君のことも調べたいけど、今一番気になるのは場地君なのよね〜。ホントに芭流覇羅の味方なのかも怪しいし。他に理由がありそうだわ。
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作者名:suffron* | 作成日時:2022年9月19日 20時