26.羅賦良簾の誕生 ページ28
チビ花桐SIDE
私は不良たちを一発で落として、男の子に近づいた。
?「かっこいい…」
私「僕、小学生?おうちわかる?」
?「…俺は中学生なんだけど」
…あら…間違えちゃった。ちょっと中学生にしたら小さすぎるよね。
私「そっか」
?「貴方も…不良?」
私「うーん、微妙。一般の人から見たら私は不良の部類に入るんじゃないかな。君、名前は?」
?「俺は…楠城椿。中学1年生」
中学1年生…、なら小学生と間違えても仕方ないか。だってほんのちょっと前までランドセル背負った無邪気な子だったんだもの。
私「花桐A、貴方の一個上」
椿「…俺も不良になりたい。…もうこんな風に絡まれたくない」
…ふふっ、良いこと聞いたわ。この子は絶対に私のグループに入れる。
私「私のグループに入ってくれる?不良を狩る不良、かっこよくない?」
椿「…!かっこいい…!」
私「じゃあ…早速、ついてきてくれるかな?…あ、紫苑!いい子見つけたわ!」
紫「おー、良かったな」
こういう純粋無垢で真っ直ぐな子が欲しかった。多分喧嘩の素質もある、度胸もある。…頭の良さはまだわからないけど、悪くても私たちがいるから大して困ることはない。
私「3人共、残り2人が見つかった。これで…グループが作れる」
皐「やっとか」
睡「名前は決めてるの…?」
名前か…、まだ決定ではないけど考えているのならある。
私「“羅賦良簾”はどう?由来はラプラスの悪魔という概念から」
桔「いいと思う」
紫「グループの目標…、こうありたいという願いは?」
目標、それは勿論…、
私「“誰も置いていかないこと”“一人にしないこと”」
椿「…!」
私「私たちは一人じゃ生きていけない、グループとしても成り立たない。孤独な人を作らないように私がみんなを導いて助けたい」
紫「…良いと思うよ。Aちゃんらしい。でも、…一つ条件があるんじゃないかな」
条件?確かにグループを作るには色々私が我慢しない溶けないことはあるけど。
紫「Aちゃんが首領になること」
…!私が…首領…。
皐「花桐がメンバーを集めて、名前も目標も決めた。だから首領に適任なのは花桐しかいない」
睡「異論はない。そもそも…みんなをまとめる力を持つのはAだけだし…」
桔「私もAちゃんにしかついていかないし」
私は…愛されてる。
私「ありがとう。じゃあ私は今日から羅賦良簾の首領としてみんなを引っ張っていく」
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作者名:suffron* | 作成日時:2022年9月19日 20時