25.メンバー集め ページ27
チビ花桐SIDE
皐「俺らが…不良?」
睡「自分は…いいよ」
私「いいの!?」
すいちゃんは快く引き受けてくれたけど、さっちゃんはちょっと迷ってる。当たり前のことだ。久しぶりに話した内容が不良にならないかっていう質問だもの。すいちゃんの方がちょっと不思議だわ。
皐「俺らが不良グループに入るメリットは?」
私「さっちゃんにとってのメリットはない。…でも、不良をいっぺんに殲滅するにはグループでの喧嘩が必要なの。私と桔梗だけじゃ力不足。だから…」
皐「…わかった。昔、仇討ってもらった借りもあるし。…入ってあげるよ、花桐」
私「…!!ありがとう!二人とも!」
これで4人…、グループの中心になる人は後2人欲しい。首領、副首領、補佐、幹部が3人。そして下の人たち。その人たちは何人でもいいけど、そんな沢山はいらない。5人の中の知り合いに誘える人がいたら誘うってだけ。
そして中々良い人が見つからないまま時が過ぎていって、私たちは2年生になった。
この時に…私は二人を見つけた。
紫「あれ、Aちゃん?」
私「…紫苑?」
紫「俺の顔忘れちゃった?」
私「忘れるわけない!年少から出てこれたんだ…、良かった…!」
紫苑が年少から出てきた。そうだ…、この人を誘えば。
私「紫苑、私の不良グループに入らない?」
紫「Aちゃんグループ作ったの?」
私「うん、まだ全然人集まってないけど、私含め今4人集まってる。紫苑にも入ってもらえたら一気に戦力が上がるから」
紫「楽しそうだね。俺も入るよ」
紫苑は楽しいことが好きだから、私の勧誘にも喜んで引き受けてくれた。これで…後1人になった。…誰か、いないかな。私と一緒に不良狩りしてくれる人。
紫「別に同中じゃなくてもいいんだろ?路地裏とか行けば見つかるんじゃない?」
私「そっか…、紫苑もついてきてくれる?」
紫「いいよ」
紫苑は相変わらずだった、飄々としていて当たりのいい感じ。お兄ちゃんっぽい性格も昔のまま。ちょっと髪の毛短くなったかなぐらい。年少に入ったら髪切られるんだっけ。
?「…俺…帰りたいんだけどな」
小さな男の子が絡まれてる。助けてあげないと!
?「…ねぇ、やめて?」
男の子の方はやめてと言いながらも全然怯えている気配がない。もしかして…、絡まれ慣れてる?でもどちらにせよ、私はこの子を助けてあげないといけない。
私「小さい子イジメちゃ駄目ですよ、お兄さんたち。離してあげて」
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作者名:suffron* | 作成日時:2022年9月19日 20時